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アルバム ~私の隣3~  作者: さや


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昼休み。

俺は隣のクラスの青木さんに呼ばれた。


彼女は隣のクラスの委員長で、生徒会の時に席が隣だからか、けっこうよくしゃべりかけてくる。

(俺は入試で一番だったという理由で、先生から半ば強制的にうちのクラスの委員長にされていた)


青木さんはとてもゆっくりした話し方をする子で、話していると、こちらまでつられてそんなしゃべり方になる。


なんていうか、和み系?

ほわほわした空気で、自然とまわりまで笑顔にする子だ。

こういう子と付き合ったら、楽しいのかな。

目の前で、可愛らしく首を傾げたり、下から見上げて微笑む彼女を見ていたら、ふと、そんなことを思った。


だけど、なにかもの足りない。

打てば響くあの感覚がない。

ハラハラドキドキさせられることもない。

ちょっぴり拗ねたりわがままを言って俺を困らせることもない。

比べても仕方ないけれど、奈々ちゃんが荒っぽくてスリリングな波なら、青木さんは静かな夕凪の海。


落ち着くけど、どこかつまらない。物足りない。

やっぱり、俺、奈々ちゃんじゃないとダメなんだ……。



俺は青木さんと話しながら、頭の中では奈々ちゃんのことばかり考えていた。



結局、その日俺は一日中、奈々ちゃんと目を合わせないようにして過ごした。


でも、無意識に視界の隅で奈々ちゃんの姿を捉えている。


目を合わせないようにと思うほど、余計に彼女を意識してしまって切なくなる。


奈々ちゃんの方も俺に話しかけたそうにしていた。

夜も、窓を叩く音がしたけれど、俺は聞こえないふりで鍵を開けなかった。

そのくせ、傷つけたかもしれないとか、嫌われるかもしれないとかうじうじ考えてる。

本当に、自分でもどうしたいんだかわからない。


こんなに、頭の中は奈々ちゃんのことでいっぱいなのに。

裏腹な冷たい態度ばかりとってしまう。


目を閉じると、「央太」と俺の名前を呼ぶ時の奈々ちゃんの顔や声やしぐさまでもが脳裏に浮かんできて、俺の胸をしめつけた。

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