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アルバム ~私の隣3~  作者: さや


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それから数日がたったある日、奈々ちゃんが俺の部屋の窓を叩いてやってきた。


例の奴と付き合うことになったという報告かと思ったら、英語の予習を見せろという。


俺は内心ほっとしながら、奈々ちゃんに英語を教えてやった。


そして、予習が終わって、さっさとさよならを言ったら、最近冷たいねと言われた。


……冗談じゃない。

誰のために無理して冷たい態度をとってると思ってるんだ。

こっちは、まわりから俺たちが付き合ってるとか誤解されないように、気を遣ってやってるのに。

……バカみたいだと?


すると、急に奈々ちゃんが真面目な顔で訊いてきた。


「もしかして、誰か好きな子いるの?」


不意打ちに、頬がパッと赤くなる。


「誰?クラスの子???

応援するから、教えてよ」


応援……?

余計なお世話だよ。

奈々ちゃんは自分のことだけやってればいいだろ。

俺のことまでかまうなよ。自分が告白したからって、俺まで誰かとまとめようとするな。

おせっかい……。


「……奈々ちゃんには関係ない」


俺は低く冷たい声で言った。


「え……?」


「もうほっといてよ。

いつまでも小さな子どものままじゃないんだから」


「……央太?」


「もう帰って」


俺は奈々ちゃんを窓の外に押し出して、鍵をかけた。


胸の中に黒くてドロドロしたものが溜まって、すごくイライラしていた。

奈々ちゃんにあたって、自分の気持ちまでわめき散らしてしまいたくなった。


そんなことをしても、彼女は困るだけだ。

幼なじみという関係まで壊れてしまう……。

だけど、この胸のどす黒い塊はなかなか消えてくれそうにない。


奈々ちゃんの馬鹿……。

無神経。お調子者……。


いくら悪口を言っても、胸の痛みはちっとも治まってはくれなかった。



次の日、俺は朝早く家を出て一人で登校した。

小学校から続いていた奈々ちゃんとの登校だけど、今は顔を合わせたくなかった。


でも、課外が始まる5分前になっても、奈々ちゃんはなかなかやってこない。


奈々ちゃん、置いてきちゃったけど、ちゃんと起きれたかな……?

早くも奈々ちゃんを置いてきたことを、俺はちょっと後悔していた。


そうこうするうちに、始業を告げるチャイムが鳴り響き、それが鳴り終わるのと同時に、彼女が教室にかけ込んできた。

ほっ。

間に合って良かった。


こんな状況なのに、安堵している俺は、かなり阿保かもしれない。

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