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アルバム ~私の隣3~  作者: さや


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19/25

19

~~~~~~~~~~~~~


「ねえ、央太」


「ん~?」


「央太は、好きな女の子、いる?」


「う……」


また、いきなりこんな質問か……。

なんて答えたらいいんだろう。


「……奈々ちゃんは?」


「私は……いるよ」


「へぇ。それって、俺の知ってる奴?」


「うん」


まさか……まさか………


「その人の名前って……?あ、待って!えっと……そうだ!ラストネームの一文字目だけ教えて?」


「え?えっと……『お』だよ」


「……お?」


『お』かぁ………。

ちょっぴり期待した俺は自分でも本当に懲りないと思う。


俺が知ってるなら、うちと隣のクラスと、後は同じ中学出身の奴か。

お、お、お………

岡田、小崎、越智……おがつくやつって意外に多いな。

うちのクラスだけでも3人もいるぞ。


「じゃあ、ファーストネームは?」


「ええっ?それいったらわかっちゃうよ」


「一文字だけ!たぶん、わからないと思うし」


「本当かなぁ?じ、じゃあ………『や』」


「や?」


岡田やすし?越智やすゆき?


まだ二人か。

う~ん……。

わからん。


「わかったよね?」


「全然」


「ええ~~~っ?うそ~?」


「いや、本当にわからないよ」


でも、そうか……。

奈々ちゃん好きな人できたのか…。


「で、そいつに告白するの?」


「いや、今してる最中?みたいな」


「そう……なんだ……」


じゃあ、もう告白して今は返事待ちってこと?


うそだろ。

これは、かなりショックだ……。

頭をでっかい石で殴られたみたい……。

俺がぼーっとしてる間に、奈々ちゃんは好きな奴を見つけてさっさと告白してたなんて……。


「あの、央太?」


「……ごめん。また明日……」


「えっ?ちょっと……」


奈々ちゃんがまだなにか言おうとしてたけれど、俺は意気消沈しきって、そのまま家に帰った。


なんでさっさと告白しなかったんだろう。

今までいくらだってチャンスはあったのに。

いや、告白したからって、無理かもしれないけどさ。


はぁ。

これからどうしよう。


奈々ちゃん……そいつとつき合うのかな?

振られればいいのに……。

ついそんなことを思ってしまって、さらに落ち込む。

俺って、最低だ……。


応援なんてとてもできないけど、しばらく奈々ちゃんから離れるべきだよな。

俺と付き合ってると思われたら、やっぱり困るだろうし。

俺が奈々ちゃんにしてやれることなんて、それくらいだもんな……。


あ~あ。

俺は深い深いため息をついた。

目の前は真っ暗で気分はどん底だった。

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