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木曜日

天然パートが少し多いです。

 今日は木曜日だ。

私は最近建てられたスライムの砦に桂花と一緒に来ていた。この砦は殆ど街の監視役のために建てたものだ。

私はここのリーダーのスライムと話すために来た。

「いや〜わざわざ魔王様が足を運ぶこともなかったんじゃないですか?」

「だって城にいても暇だし……」

「今日は真面目な話し合いをするために来たんですよね?何を話すんです?」

「この砦の警備について話に来た。」

「まぁ……こんなに見つかりやすい所にありますしね。もう攻略の依頼が出てるんじゃないですか?」

「いや……流石にこんなスライムだけの砦を攻略する人はまだ現れないだろ……っとこの階段を登った上がリーダースライムの部屋かな。」

そうして私達は階段を登りだした。

「きゃあ!」

階段を登り始めてすぐ、桂花が悲鳴を上げる。

「何!どうした!?敵か!?」

私は焦った。敵だとしたらあまりにも静かすぎるからだ。

かなりの強敵かもしれない……

「あの……焦ってるところ悪いんですけど……さっきの悲鳴は……私が……つまずいただけです。」

「あ〜そうか……それを聞いて安心したよ。」

「本当にすいません……」

「いやいいよ。誰だってミスぐらいするさ。」

その後、私達は無事にリーダースライムの部屋にたどり着いた。

「入るぞ。」

私はノックをして部屋に入った。

「おお!魔王様!お待ちしておりました。今日はうちの警備についてですよね?」

「あぁそうだ。この警備ではすぐに攻略されてしまう。まぁとりあえず座って話そう。」

私達は椅子に座った。

暫くすると桂花が、お湯を入れて持ってきた。

「はい。お茶です。」

「???今……お茶って言ったか?」

「はい。そうです。何か?」

どうやらここで桂花の天然が発動してしまったようだ。

「いや……何にも……」

リーダースライムが小声で話しかけてきた。

「もしかしなくとも……魔王様のメイドって天然ですか?」

「あぁそうだ。これはどう見てもお湯だがこれはお茶だ。分かったか?」

「はぁ……分かりました。魔王様も大変ですね。」

「お2人共どうかしましたか?」

「いや……何でも無いよ。気が利くメイドさんだね。」

「お褒めいただき光栄です。では私はこれで……」

桂花は部屋から出ていった。

そこら辺の配慮は完璧なようだ。

「では……気を取り直して……話し合いを始めますか。」

その後、私達は砦の警備について話し合った。

「では……魔王様が魔法で砦周辺を迷いやすくするという事でよろしいですね?」

2時間程話し合った後やっと意見がまとまった。

「あぁそれで行こう。じゃあ今から魔法をかける……屋上まで連れてってくれ。」

「はい。分かりました。」

私達は屋上に来た。

私は魔法をかける為に集中する。

「……はぁ!」

私がそう言うと、砦の周辺にある森が怪しい紫の霧に覆われた。

「これでよし!」

「これで誰もここに辿り着けませんね。」

「あぁ……この霧は方向感覚を狂わすからな。さぁ話し合いも終わったしそろそろ帰ろうかな。」

「お帰りになられますか?」

「あぁ桂花も待っているからな。じゃあな。」

そう言って私は桂花のもとへテレポートした。

「!びっくりした~魔王様か〜いきなりテレポートしないでくださいよ~話し合いは終わったんですか?」

「あぁ……終わった。帰るか!うちに……」

「そうですね。」


 この日起こった主な出来事は以上だ。



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