月曜日
天然って良いよね。
今、世界は、魔王によって支配されている。
この物語はそんな魔王と1人の人間の日記である。
私の名は魔王エトルだ。
私は今、とても暇を持て余している。何故かというと今の勇者がなかなか攻めに来ないからだ。もう私はあまりにも暇すぎて週に1回日記を書く趣味ができてしまった。この日記は誰にも見られたくないので絶対にばれない場所に隠してある。
しかし、この前私の専属の人間のメイドである五月雨桂花に見つかってしまった。
なので念の為この日記をもし見つけても決して見ないようにここに警告しておく。
今日は月曜日だ。
私は朝早くから魔王としての業務に取り掛かっていた。
「今日のエビルドラゴンのノルマはこのくらいに設定しておこうかな……あぁお腹すいた〜桂花〜朝食の準備をしてくれ。」
「は〜い。ただいま〜」
数分後、桂花が朝食を持ってリビングにやってきた。
「お〜美味しそうだな〜今日のメニューはなんだ?」
「え〜と今日のメニューは食パン2枚と目玉焼き、卵焼きとなっております。」
魔王と言ってもほとんど人間と同じものを食べている。
「いただきます。」
「いただきます。」
私達の食卓のルールは、できるだけ一緒に食べることだ。
魔族につくものには皆平等というものが私のモットーだ。
「美味しいな~」
私は次々と食卓のものを口に運ぶ。そして卵焼きを口にした直後、私は違和感に気付く。
「あの……この卵焼き……調味料入れた……?」
なんと!卵焼きの味がほとんどしなかったのだ!
「あ!調味料入れるの忘れてました!今すぐ作り直してきます!」
「いや……いいよ。これはこれで美味しいし……」
「本当ですか?じゃあいいかな……」
実はこの桂花というメイドは普段は完璧だが、ところどころ天然なところがあるのだ。
まぁこれはこれでかわいいからいいんだけど……
その後、朝食を食べ終えた私達は少し雑談をしていた。
「最近……人間の村に臆病な勇者が現れたって知ってますか?」
「あぁ知ってる。なんでも臆病すぎてずっと家に引きこもっているらしいな。」
「そうですね。この様子だとここまで辿り着くのには随分時間が掛かりそうですが……」
「さてと勇者の話はこれくらいにしてそろそろ仕事に戻ろうかな。」
「そうですね。」
その後、特に何事もなく一日が終わった。(決して月曜日に起きたことを忘れた訳では無い)




