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[短編]やっと解放された俺 夢は平和で優しい彼女!

作者: ミゾレ

見にくいとのご指摘を頂いたので修正しました。

起承転結の起しかないとのご指摘につきましてはこの短編の結果

連載の際長編バージョンで書いていきたいと思っているのでご了解お願いします。




 最初に言っておこう。

 

 世の中は平等じゃあない。       完






 時は1日遡る。

 

 俺にはこの町に小学2年に引っ越してきた時から幼馴染兼彼女が()()


 現在が高校1年に入学したてだから約8年の付き合いだ。

 

 その彼女から昨日突然呼び出されフラれた。


 一応理由を聞くと、彼女はこう答えた。


 「私高校デビューしたいんだよね〜。だから芋女って思われたくないでしょ?だからさ別れてくんない?

 あんたと付き合ってるとさ迷惑なの」と。

 

 俺はつくづく思った。


 ()()()()()()()()と。

 

 俺ははっきりいってこいつが嫌いだった。

 

 近所だから愛想付き合いしていただけなのにいつの間にか本当に付き合ってることになってるし、

 

 そもそも自分で言うのはなんだが俺はモテる。

 

 運動も勉強もトップをとれる自信があるし、他にもピアノ、書道、料理など様々なことを行ってきた。


 さらに両親ともに美形ということもあり小学生の時はチヤホヤされていた。

 


 しかしそんな生活もあいつに会って変わった。


 運動では目立つな、勉強では私よりいい点数を取るな、顔は髪で隠せなど…

 挙げれば挙げるほどはらわたが煮え繰り返ってしまいそうになる。

 

 だが、そんな生活からも昨日限りで脱却した。

 

 昨日は嬉し泣きを思わずしてしまったぐらいだ。


 泣くぐらいなら別れればよかったじゃないかと思うやつもいるかもしれないが、それは俺のプライドが許さなかった。


 いつの間にか付き合ってることになってたのも癪に障るが、自分から別れをふればアイツはまた付き纏ってくる。


 だからアイツから()()()()()()()()()()

 

 これにより俺は平和な人生を歩めるってわけだ。

 


 話を冒頭に戻すがどうして平等じゃないかって話だ。


 それはな()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってことについてだ。


 俺は約8年アイツのせいで無駄にした。本当は心根の優しい子と付き合いたかった。

 

 だから俺は平和を求めるとともに今度こそ優しい彼女を作ろうと思う。みんな応援しててくれ!








――――――数日後

 

 全く彼女ができる気がしない。それより友達もまだ1人もできていない。


 俺はどうやらコミュニケーション能力が著しく低下しているようだった。


 中学3年間ほぼ誰とも喋ってなかったから当たり前なんだけどそれはそれだと思っていた。

 


 その一方でアイツは上位カーストの仲間入りをしていた。


 入学してから数日しか経っていないが明らかにアイツは陽キャ、俺は陰キャだ。


 アイツの周りには人だからが常にでき、俳優の2世の速水やアイドルでサッカー部の遠藤、女子ではモデルで今時ギャルの佐々木、入学早々エースの陸上女子上野などが集まっている。



 そもそもこのクラススペック高すぎじゃね?って思うので説明するがこの学校私立芸術秀英学園は全国で何かしら秀でたものを持つものが集められている。


 その中でもこのクラス1年C組は芸能コースと呼ばれ、一般生徒20人特殊生徒20人で構成されている。一般生徒も能力次第で特殊生徒に繰り上げされることがあるので毎年この学園の入試倍率は30倍を超え、偏差値は驚異の80越えだ。


 俺はもちろん一般受験で余裕の合格したが、どうして元幼馴染のアイツが入れるんだ?って思うかもしれないが、実はアイツは美人ということから女優の卵と世間で言われるやつだ。


 芋女なんて言われるわけないのにそういうことを言ってくる辺り分かると思うがアイツこと江崎玲奈はバカだ。自分で言ったことは寝たら忘れる程のバカだ。

 

 だからアイツと話すときはボイスレコーダーを持っていることをオススメする。まあ話すことはもうないが。


 

 そんななか俺は気になっている女子が1人いる。沢白雪さんだ。クラスでダントツの美人だが、いつもクールで孤高。誰も寄せ付けずいつも読書をしている。

 

 俺は初めて見たときこの子は俺と似ている気がすると、何となくそう感じた。


  だから俺は彼女と交流したい。

 


 昼休みが終わりLTが始まるなか担任の岡部先生が急遽席替えをすると言った。


 俺は神に願ったところ沢白さんと隣になることができた。が、話すことができない。


 何とかチャンスを窺っていた。

 


 その日の放課後沢白さんが帰宅しようとして自分も帰ろうとしているとき沢白さんが話しかけられていた。 

 その相手は俳優2世の遠藤だ。ここ数日見ていて思ったことは傲慢で不遜、自分が一番だと思っていて何でも思い通りになると思っているそんなやつだ。


 そんなやつが話しかける、悪いことしかおこらないだろ?


 「おい、お前俺の彼女になれ!ちょうど女に空きができたから相手してやる」


 まさしく傍若無人なセリフが飛び出し、皆ドン引き、沢白さんにいたっては殺すような勢いだ。


 「お断りします」


 しかし沢白さんは丁寧に受け答えをした。俺はこんな状況でも冷静な沢白さんにますます惹かれた。


 「何故だ!!一般生徒のお前が特殊生徒の俺と付き合える何て光栄だろうが!!」

 

と、怒りをあらわにし、クズ遠藤は罵倒する。しかし沢白さんは丁寧に受け答える。


 「ごめんなさい。貴方とお付き合いすることは出来ません。そもそも一般、特殊と差別化していること事態無理ですし、この様にまだ教室に人がいて場の雰囲気で圧そうとすること事態論外です。そもそも貴方誰ですか?名前も知らない人とは付き合えません。ごめんなさい」


 明らかに言い過ぎだったが、これくらい言わないとダメだよな~。と他人行儀で関心していたその時遠藤が、ぶちギレたことを感じた。


 流石に手は出さないだろうと思っていたが、遠藤は殴りかかろうとしていた。


 俺はどうしようか迷ったが、沢白さんを庇うように前に出た。

 

 その時前髪がズレ顔が見えたとき女子たちから悲鳴ともとれるキャ~という声が教室に響いた気がしたが、今はどうでもいいだろう。


 「てめえ~誰だ!邪魔すんじゃね~」


と再度殴って来ようとするが俺は片手で受け止める。

 

 それと同時に担任の岡部先生が入ってきて仲裁され、俺と沢白さん、遠藤やその他数人が個別に呼び出され、遠藤が一方的に悪いとし、2週間の停学処分になった。

 


 その後帰宅しようと下駄箱に行ったら沢白さんが待っていた。


 「どうして貴方は助けてくれたの?」


と沢白さんは話しかけてきた。

 

 今ここで君が好きだからなんて答えたら遠藤の二の舞だろう。

 

 そうなるのはいやだからこう答える事にした。

 

 「君がどう思っているかは知らないが、俺は遠藤にムカついた。だから()()()()()()()停学処分にでもしてやろうと思っただけさ。だから俺は君を助けた訳じゃない」 


 すると、沢白さんは微笑みながら「貴方悪い人ね」と言い、その妖艶さは綺麗な蝶を見ているような気分に浸り、彼女はまたこう質問した。


 「貴方名前は?」

 

 やはり隣なのに名前覚えられていなかったんだなぁと若干哀しくなりつつも覚えてくれるのかと期待をこめて俺は名前をやっと言えた。


 「黒井陽だ」


 「私は沢白雪よ。よろしく黒井くん」









 俺の青春は始まったばかり。約8年分の時間は取り返すことができないかもしれないが、平和と彼女を得る為にはやれることはやろうと思う。

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