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ゲーム的戯言あれこれ。  作者: 凍々
4/9

脱出ゲームについて語ってみたお話。

 以前はPCのフリーゲームで多く開発されていましたが、今は携帯機やスマホなどにも多く開発されているジャンルです。


 基本的な流れとして、何らかの事情で部屋などに閉じ込められたプレイヤーがアイテムを探索・使用して行ける範囲を広げたり、途中にある謎を解いて解錠しながら脱出を目指す形になりますが、最近は幾つかの章に分かれたストーリーに沿ってステージをクリアしていくと行ける範囲と手に入れられるアイテムが増えたりする形のタイプが多いようです。


 ……何故に閉じ込められたか、は聞いてはいけないお約束。


 そんな脱出ゲームで好きな作品を幾つかお話していきたいと思います。


 ①クリムゾンルーム

 これは私が初めて自力でクリアした作品で、脱出ゲームが好きになったきっかけのものでもあります。

 高木敏光さんというクリエーターさんの開発で、初めはPCのFlashゲームでしたが、その後にDSやアプリにも移植された人気の作品でした。

 今はサイトからは削除されてしまったのかブラウザ上では遊べませんが、コンシューマーの移植版ですと遊べるかもです。


 プレイヤーは、見知らぬ深紅の部屋で目を覚まします。

 前日までの記憶もあやふや、酔いで痛む頭を抱えながら、その一室をくまなく探索し、脱出を目指す流れになります。


 アイテムは部屋の至る所に配置されていますが、クリックの判定が思ったよりシビアで、視点の切り替えが上手くいかず、何度も諦めかけた記憶もありますが、そこは根性とメモで何とかクリア出来ました。


 続編になるビリジアンルーム、スピンオフのブルーチャンバーなどもクリアしましたが、全編通して漂うホラーな雰囲気は今でも忘れられないです。

 基本BGMはなく、制限時間もないので黙々と進める事が出来るものなのですが、配色も相まってか何処か不安を煽る、早くここから出なければという緊迫感か漂っていて、そこも好きなポイントです。


 作者さんは同名の小説も出していらっしゃいますので、気になった方はそちらも読んで頂くとより深く考察が出来るかもです。



 ②スライドプリンセス

 Android、Apple Storeどちらでも公開されている携帯アプリゲームになります。

 ちなみに私はAndroidでクリア済みです。


 主人公の姫様と呼ばれる女の子が相棒のヨウムと一緒に、謎多き廃墟を探索して、まだ見ぬ地上を目指す物語です。

 舞台は廃墟ですが、背景の作り込みとか癒されるBGMでホラー風味はありません。


 謎解きポイントは多くありますが、そこまで難しいものではなく、もし詰まってしまってもヒント機能があるため、クリアするのは易しい部類のものだと思います。


 ステージの中にはシークレットも隠されていて、集める毎にサイドストーリーが読めます。何故彼女が残されたのかの真相が明らかになっていくのも見所です。


 キャラクターのデザインも可愛いですし、操作もしやすく、即死系のトラップもないので初心者でも遊びやすい作品になってます。


 ③Mr.3939

 これも携帯アプリになりますが、シリーズものとしてリリースされています。


 謎解き難易度は上記の2つよりは高めですが、お洒落なBGMと綺麗なCGが魅力です。

 ヒント機能もありますし、作品中に配置されているカメラをゲットできればメモ代わりに使用する事もできます。

 ノリでクリアしてしまった所もありますが、台詞が少なく、不思議な雰囲気を楽しみたい方にはオススメです。


 ④Doooors

 こちらも携帯アプリになりますが、今までにない視点で楽しむ事が出来る脱出ゲームになります。


 目の前に一つドアがありますが、勿論そこには鍵が掛かっています。

 このドアを開くためには、部屋に残されたヒントを見つけて、条件に合うように部屋の中のオブジェクトを操作したり、スマホならではの機能を使っていく必要があるのです。


 スマホならではというのが魅力で、画面を傾けたり、逆さまにしたり、スワイプしたりする場面もあって、ただ単純に謎解きをするだけのゲームとは一線を画していると思います。

 つまり、アイテムを使って脱出、というよりは閃き重視の解き方が必要になります。


 これまでに6作品リリースされていて、ギミックもそれぞれに更新されているので、どこからでも楽しめるシリーズになっています。

 ステージ一つ一つの難易度はそう高くなく、セーブ機能もあるので気軽に短時間で進められるタイプです。


 看板キャラのおじさんも探してみると面白いですよ!


 ⑤ウセモノターミナル

 〖脱出ゲーム〗と言うよりは〖探索ゲーム〗に近い内容ではありますが、ストーリーがとても良くて、癒されるゲームです。


 無くしたモノ達が辿り着く場所、それが〖ウセモノターミナル〗。

 彼等は名前や自分の役割を忘れてしまい、持ち主の元へ帰れなくなってしまっています。

 プレイヤーはその駅の車掌になって、彼等の帰るべき場所を探し送り出してあげる、そんなストーリーです。


 一つ一つのお話が良く考えられていて、絵本を読んでいるような暖かい気持ちになれて、涙も誘う感動系の作品でした。

 てか泣きました。まさか脱出ゲームをやってて泣くとは思いませんでした。

 詳しくはネタバレになってしまうのでここでは書きませんが、何か大事なものを無くした経験のある方なら思わず感情移入してしまうはずのほっこり切ないストーリーも魅力です。


 開発元のアソビゴコロさんは上記の作品の他、数々の感動系ゲームやホラー系のものをリリースされてます。

 残念ながら今現在は開発を終了され、新作はこれ以降難しいとの事ですが……まだまだストアには残っておりますので、気になった方は是非一度プレイしてみて欲しいです。


 ⑥フルーツルーム

 最後に紹介するのは、ファンキーランドさんの開発の脱出ゲームです。

 元々はPCサイトで公開されていたものですが、携帯アプリに移植されたと共に新シリーズを多く発表されています。


 〖フルーツパーラーからの脱出〗や〖ネイルサロンからの脱出〗、〖北欧のホテルからの脱出〗など、非常にオシャレでポップな印象の脱出ゲームになっています。


 出てくるお部屋がどれも本当にオシャレです。

 こんな部屋なら出たくない、むしろ住みたい!と思うステージばかりです。


 謎解きもありますがヒントは用意されていますし、難易度は高くない方なので、しっかり探索していけば大丈夫です。

 初心者の方でも遊びやすい内容になってますのでオススメです!



 上記にご紹介した作品の他にも、国内外問わず沢山の脱出ゲームがリリースされています。

 どのゲームにも言える事ですが、まずはくまなく探索する事が重要ですし、その途中で気になったものはメモを取ってみる、手に入れたアイテムを詳しく確認してみたり組み合わせてみたりなど、色々と試行錯誤するのも楽しい点だと思います。

 詰まってしまってどうにもならない……(バグもありますが)そんな時は視点を変えてみるとか誰かに聞いてみるのも良いかもしれません。

 最終手段として攻略サイトに頼るのも手ですが、出来れば自力で謎を解いた方がより達成感が違うと私は思っています。

 それで一旦内容を忘れた頃にもう一度遊んでみるとまた違った視点で楽しむ事ができるし、新たな達成感を感じられて面白いです。


 いつもと違った非日常を感じたい。

 そんな人にもオススメなそんなジャンルです。

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