女神様が突如目の前に現れた
末永くよろしくお願いします。はたして作者は話を書き続けることができるのだろうか?
「あなた実は、神の子なんです」
「…………はい?」
俺の名前は活神イノル。高校1年生。今朝学校に向かうまでは普通の高校生だったんだけどなー……どうしてこうなった!
気づいたら上下左右白い空間に立っていて、目の前には黄色いわっかと白い四枚の羽をつけた、金髪の綺麗な女神様が宙に浮かんでおり、透き通った青い目で俺を見ていた。
しかも俺のことをいきなり神の子扱いしてきた。どゆこと!?
まぁ確かによくよく考えてみたら俺の名前神様っぽいけども!
「とゆーわけで、あなたには神様になってもらいます」
「いやいやいやいや!」
俺は即座に否定していた。てゆうか、否定以外に選択肢ある?
女神さまは静かに笑っていた。それ、どういう意味の笑いですか!?
「あなたは私の子です。現在まではこの地球で人間として生を送らせていましたが、あなたには失望しました。神としての自我が全く芽生える様子がありませんね。普通なら3サイの頃には神として自覚していてもおかしくないのに。母は悲しいです」
「……」
いやそんなこと言われましても…
なんと答えたらいいものか…
「人のために生きず、己が欲望のため、本能のままに生きる。なんという恥さらし。神の端くれにも置いておけません」
「…………」
なんだろう…俺なにも悪いことしてないのに、涙出てきた。
「ああ、話がそれましたね。正直、あなたには神になる資格はありません。しかし、私の子であるが故に、あなたには立派な神様になってもらわなければ、私の親としての面目が丸つぶれです。なので、あなたをある世界の学校に入れることにしました」
「ちょ……!」
なに勝手に話進めてんのぉおお!! 俺まる一年塾に通ってやっと念願の〇美ちゃんのいる高校に受かったんですけどー! これから花の学園ライフなんですけどー! ふざけんな^^
「あなたにはのちのち、その世界を統治する神として君臨してもらうことになります」
「なはーっ!」
ふざけんなゴラァ! なに勝手に決めとんじゃい!
「神様になる最低条件としては、テストはオール満点、運動会ではすべて1等賞、もちろんマラソン大会も1位です。成績はオール5。担任からの信頼も厚く、アンチはゼロ。誰からも嫌われず、みなに好かれるオールマイティ。これが最低条件です」
「ふざけんな! 無理に決まってるだろ!」
俺はとうとう我慢の尾がブチ切れて言いたいことを口からぶちまけた。
お前にできるのかと言いたい。
「出来ます」
即答だった。というか、心を読まれた!?
「ふぅ、仕方ないですね。確かに神になる資格ゼロのあなたには厳しい内容だったかもしれません。できればこの程度は最低限クリアしてほしかったですが…残念です」
「う…」
心底残念そうにされる。そんな顔するなー!
「本当は言いたくなかったのですが、神様にも落ちこぼれ枠というものがあります。トップの神様にお情けでいただいた枠です。仕方ありません…府に落ちませんが……」
だからそんな苦虫を噛みつぶしたような顔をするなー! ランクなんか知らねーよ! ていうかいつ俺が神様になるって言った!
「その条件とは…友達を100人作ること、です」
「ともだち…100人……?」
できるかな…? じゃねーよ!
「簡単すぎて、ヘドが出るでしょう」
「でねーよ!」
まぁ、確かに、さっきの条件よりは格段に下がったが…
「それではこれをもって、同意とみなします」
「なにが!?」
俺が丘ピーポー!?よろしくパリピってると女神さまは俺に向かってぶつぶつと呪文のようなものをつぶやきだした。
俺は抵抗する間もなく女神さまと俺の間に光が生まれ、それは徐々に広まり俺の体を飲み込んでいったのだった…。