拾い猫は転移猫
猫を拾った。
怪我した子猫。
雨にあたり、今にも消えそうな命が力なく鳴いていた。
僕は見捨てられなかった。
つれて帰り、世話をしてあげようとした。
親は最初、強く反対した。
でも、自分で育てることを条件になんとか説得して飼うことを許してもらった。
みーと名づけて、毎日世話をしてやったら、すくすくと成長し大きくなっていた。
忙しくて相手にできない時もあったけど、できるだけ遊んでやった。
真っ黒でクールな猫だけど僕にだけはすごく甘えてくる。
でも不思議な猫だ。
言葉を理解しているように感じる。
まぁ、気のせいだろうが頭がいいのは間違いないだろう。
可愛いからいいんだ。
☆
今日は友人の家に遊びに行く。
当然、ミーをおいていくわけがない。連れて行く。賢いからあまり迷惑かけないしね。
建設中の家がみえる。
家増えたなぁ。そういえば近くの丘にショッピングセンターができるんだっけ。あんな坂に作るのって大変そうだなぁ
信号が青になる。歩き出す。
ダンプカーだ。ショッピングセンター行きかな?
あれ?おかしくね?
見晴らしのいい交差点から見えるダンプカーの様子がおかしい。
俺はあわてて避けようとするが・・・・・・・・・ ・・・・・
☆
ゆーじ、ゆーじ。おきてよ
誰かに呼ばれてる。
「ゆーじ、ゆーじ。ねえ、おきて。おねがいだよ、おきて」
目を開けると自分を覗き込む涙目の女の子が見えた。
「ゆーじ!よかった。死んじゃうかと思った」
どういう状況だ?
知らない女の子が自分を呼んでいた。
とりあえず上半身をおこして周りを見渡すと、大自然だった。
人工物がひとつもない草原。
嗅ぎ慣れない大自然の匂いもすごい。
落ち着け、俺はどうした?
俺は雄二、高校生。
えっと、でかけていた。友人の家に行った。いや違う。いこうとして、デパート、そうだダンプカーが・・・
大自然+知らない子、そしてダンプカー。あ、俺死んだな。
「女神様、おれは天国に行けますか?」
女の子に聞く。
「ゆーじはまだ死んでにゃいよ!」
黒髪の美少女。
この子すごく知ってる気がする。
何かで見たのかな?そうか夢か。
「・・・いたい」
頬をつねってみた。
「ゆめでもにゃいよぅ」
☆
「・・・ホントにミーなのか?」
「うん」
目の前の少女は肯定した。
言われてみればそうかもしれない。
くりくりした目とか真っ黒でつややかな黒髪、耳の形。あ、頭の上から猫耳はえてる。
かわいい少女が目の前にいるせいでそこまで気が回らなかった。
「痛いところとかにゃい?」
「ああ、なんの問題もない」
「よかった」
みーは自分に抱きつき、猫だった時と同じように頭をグリグリと押し付けてきた。
「よかった。よかったよぅ。ゆーじ大好き」
「あ、あぁ」
☆
というわけで人の匂いがする方に歩いている。
ミーは鼻がいいらしく、わかるそうだ。
「ミーはね、もともと転移に失敗して地球に行っちゃったんだ。地球はルールが硬いから亜人のミーは猫ににゃっちゃうし、魔法も使えにゃかったの」
「でも、ゆーじに会えてよかった」
「それでね、死ぬときに頑張ってこの世界に来たの」
「にゃ、にゃにかきた」
緑の生物が3体。2足歩行で子供ぐらいの大きさ。
まさにゴブリンみたいなやつだ。
定番の敵だが、俺には勝てる気がしない。が、
「任せて!」
ミーは腰を落として踏み込むと、ものすごい速度で突撃した。
真ん中のゴブリンがそのまま吹っ飛ぶ。
そして左右のゴブリンから血が吹き出し、倒れた。
ミーに駆け寄る。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫。ゆーじは私が守る」
☆
2人は無事街につく。
雄二は魔力がたくさんあることがわかって、仕事はいくらでも見つけることができた。
街には亜人がたくさん住んでいて、とくにミーが差別されることはなかった。
不慮な事故を起こした雄二とミーは異世界で幸せに暮らしたとさ。
「雄二とお話できて嬉しいにゃ」
「俺もだよ、ミー」
ありがとうございます。
書きたいこと書きました。心の描写ができなかった。気が向いたら連載するかもです。
これで少しは文章力上がったはず。




