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彼の内線ダイヤル9999が鳴る。
こんな世の中だから生きていられるのかもしれない。
多くの友人、知人たちが死んだ。
自分も死んでもおかしくない状況が、何度も在った。
でも死ななかった。生きている。
神の如く日本民族の上に君臨したGHQに対して、その持てる力の全てをぶつけて対峙した実感があった。
日本は戦争に敗けただけだ。
日本民族は奴隷になったわけではない。
白洲次郎の言葉も身に浸みた。
今また、新たな世界が始まろうとしている。
彼の内線ダイヤル9999が鳴った。
*憲法第9条を読み解く3つのポイント
小説の最後に表示されているWikipedia)ウイキペディア 日本国憲法第9条でチェック。