鳩山一郎は、持っていない男。そして鳩派ではない政治家だった。
鳩山一郎は、割と不運で持っていない男であった。あの日までは。
戦前からの代議士で弁護士でもある真面目な男であった。
戦前は、金持ちは貴族院に出るので実家は特別に金もなかった。
ちなみに、鳩山は鳩派と思われがちだが、自主憲法制定、再軍備、米国からの真の独立を目指すゴリゴリの自主独立派でもあった。かなりの右派と言ってもよい。
そんな鳩山が1951年(昭和26年)公職追放解除で党に戻ってみると自由党とは名ばかり、すべて吉田派でありGHQの顔色ばかりを窺う占領があたり前化している政治屋ばかりになっていたのであった。
憤慨した鳩山は、金も無く同士もいない状況でとりあえず酒を飲みまくっていたら、この同じ1951年(昭和26年)に脳梗塞で倒れてしまった。
党内では、GHQ派の首相、吉田茂に金と権力が集中しており、元総裁と言えども引退寸前でいわゆるポンコツ扱いされていた鳩山であった。
ただ、脳梗塞で倒れ身体に後遺症が残りながらも自主憲法制定、再軍備を掲げた主張を繰り返し戯言のように周囲に話していたら一人の男から招待を受けることとなった。
足を引きずりながら一人その男の指定したビルへと鳩山は向かうのであった。
*憲法第9条を読み解く3つのポイント
1.{国際紛争を解決する手段として}①戦争と②及び③が放棄されている。
2.{前項1.の目的を達するために}陸海空軍その他の戦力を保持しない。
3.The right (of) belligeren-cy (of) the state will not be recognized.
交戦状態を意味する belligeren-cy という単語を選んだ。
戦争行為を意味する belligeren-ce という単語を避けた。
戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争(始~交戦~終)行為の中で交戦に限定した。
戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。
Will が含まれている構文は、未来を表している。