社会党政権に潜入参加していた”トロイの木馬”芦田均の反乱。
戦後直後、GHQ内部対立による婀娜花として誕生した社会党政権は、1947年(昭和22年)5月24日 から1948年(昭和23年)3月10日までの約11ヶ月間だけという短命政権で終わりを告げた。
首相は日本社会党党首の片山哲、民主党総裁の芦田均が副首相であり、”トロイの木馬”として潜入参加した芦田均の内部分裂、内部対立工作が功を奏したと言ってもよかった。
GHQ民政局の将校用個室で彼は、芦田均と会っていた。
「この度は、社会党政権を内部からかく乱していただきありがとうございました。これもまた憲法の{前項の目的を達するため}を憲法第9条2項に入れていただいた芦田修正と同じく芦田さんのお手柄です。」
彼にお礼を言われて芦田は、得意そうであった。戦前に外交官をしていた芦田はプライドが高かった。
「ところで、次の首相ですが、当然功績のあった私なんでしょうね。」セリフの通り次の首相は、自分であると確信していた芦田であった。
「いえ。すみませんがまた吉田茂を考えています。」彼の返事にサッと顔色が変わった芦田であった。
「後悔しますよ。」芦田は捨て台詞を残して部屋を後にした。
無理に無理を重ねて民主党の芦田政権が1948年(昭和23年)3月10日に誕生した。GHQ占領下でGHQの後押しも彼の支援も受けない政権は、わずか約7ヵ月後の1948年(昭和23年)10月15日に超短命政権として終わるのであった。
*憲法第9条を読み解く3つのポイント
1.{国際紛争を解決する手段として}①戦争と②及び③が放棄されている。
2.{前項1.の目的を達するために}陸海空軍その他の戦力を保持しない。
3.The right (of) belligeren-cy (of) the state will not be recognized.
交戦状態を意味する belligeren-cy という単語を選んだ。
戦争行為を意味する belligeren-ce という単語を避けた。
戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争(始~交戦~終)行為の中で交戦に限定した。
戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。
Will が含まれている構文は、未来を表している。




