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論説 日本国憲法 戦争なんか放棄していない日本国憲法第9条  作者: 田中 康之
第2章 戦後日本を創った権力機構が現代日本に受け継がれている。
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GHQ参謀第2部部長、ウイロビーは、日本国の公安警察を創り、帰国後CIAの創立メンバーとなる。

人当たりが良く、表面上は紳士然としている参謀第2部部長のウイロビーも一筋縄では行かない男であった。


戦中、戦後を諜報活動一本で将軍にまでなった男である。米国帰国後は、CIA(合衆国中央情報局)の設立メンバーにもなっている。


戦後、日本国の政財界中枢にCIAの影が常に付きまとうのは、このウイロビーの影響が非常に大きいと言わざるを得ない。


その他、特別高等警察の公安機能を温存するために内務省警保局を新たに設置している。この内務省自体が1947年に解体、廃止されることになると国家地方警察本部に警備局を設置し公安機能を日本国に根付かせることに成功するのであった。


公安警察幹部が常にCIAの影響下にあることは、戦後直後からのことであり、組織の成り立ちから言えば至極当然のことであった。


なお、GHQが渡米者として戦後初に許可した、日米文化振興会(現日米平和・文化交流協会)を設立した笠井重治は、ウイロビーの有力な情報提供者としてよく知られている。



*憲法第9条を読み解く3つのポイント

1.{国際紛争を解決する手段として}①戦争と②及び③が放棄されている。


2.{前項1.の目的を達するために}陸海空軍その他の戦力を保持しない。


3.The right (of) belligeren-cy (of) the state will not be recognized.

交戦状態を意味する belligeren-cy という単語を選んだ。

戦争行為を意味する belligeren-ce という単語を避けた。


戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争(始~交戦~終)行為の中で交戦に限定した。

戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。


Will が含まれている構文は、未来を表している。



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