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論説 日本国憲法 戦争なんか放棄していない日本国憲法第9条  作者: 田中 康之
第2章 戦後日本を創った権力機構が現代日本に受け継がれている。
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GHQの内部対立。民政局と参謀第2部の対立。

吉田首相がそーっと様子を伺うように上目遣いで彼を見ようとした時、彼の声が上から落ちてきたのであった。


吉田首相は、あわてて音を鳴らすほど額を再び床にこすりつけた。


「吉田さん。あなたの日本国憲法草案の策定に関する功績は、認めています。ただ、現在の状況は功ではなく、罪としか言いようがない。」やっぱりさん付けである。


「総裁の鳩山一郎を排除して、わざわざ吉田さんを選んだ私の立場も分かってほしいな。民政局内には、鳩山一郎で良いのではないかと言う案も出されてきているんですが。これをどうしましょうか。」


彼の声は落ち着き払っていたと言うかこの状況を、日本国を弄んでいる感覚を楽しんでいるような雰囲気ですらあった。


駒は、いくらでもいる。


日本社会党も良いかも知れない。GHQ内部の対立を利用してみるか。


鳩山を一度使ってみるのも悪くない。そんなことを色々思い浮かべていたのではないだろうか。


GHQさえ手玉に取り、日本国そのものを社会実験に使っているに等しい行為が次々と行われることになるのだから。


この男は、駒を使い、実際に日本国を自分の思うがままに変えてゆくことができるようになっていくのであった。




*憲法第9条を読み解く3つのポイント

1.{国際紛争を解決する手段として}①戦争と②及び③が放棄されている。


2.{前項1.の目的を達するために}陸海空軍その他の戦力を保持しない。


3.The right (of) belligeren-cy (of) the state will not be recognized.

交戦状態を意味する belligeren-cy という単語を選んだ。

戦争行為を意味する belligeren-ce という単語を避けた。


戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争(始~交戦~終)行為の中で交戦に限定した。

戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。


Will が含まれている構文は、未来を表している。

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