大日本帝国憲法下で最後の首相、吉田茂とGHQ民政局内組織、統合運営委員会の二人三脚が始まった。
皮肉にも、その効力を失ったはずの大日本帝国憲法下で組閣大命を受け首相となった吉田茂は、新たな国家の在り方を決めるべく日本国憲法策定に奔走した。
統合運営委員会もGHQ民政局内の一委員会であったものの、吉田茂を取り込むことで首相の上部機関であることを認めさせることに成功した。
こうして、現代日本にも通ずる9条委員会と首相の関係性の原型が形作られていくのであった。
*憲法第9条を読み解く3つのポイント
1.{国際紛争を解決する手段として}①戦争と②及び③が放棄されている。
2.{前項1.の目的を達するために}陸海空軍その他の戦力を保持しない。
3.The right (of) belligeren-cy (of) the state will not be recognized.
交戦状態を意味する belligeren-cy という単語を選んだ。
戦争行為を意味する belligeren-ce という単語を避けた。
戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争(始~交戦~終)行為の中で交戦に限定した。
戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。
Will が含まれている構文は、未来を表している。