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東洋人は猿のように脅すことが重要だと言うポリシーひとつでケーディスは、占領国統治に当たっていた。

ケーディスは、一人立たせている吉田首相に罵声を投げつけていた。

罵声には聞こえるが、もちろん罵倒しているわけではない。指示を与えているのだ。

一通り罵声を投げつけ終わると顎をしゃくって右側にいる憲法草案制定会議唯一の日本人、通訳も務めている彼に視線を向けた。

「吉田さん。」彼は一人立たされ身を縮めて頭を垂れている吉田首相に話しかけた。同じ日本人として、ただ他の憲法草案制定鍵メンバーに悟られないよう最小限且つ最大限の暖かな視線と優しい声で語りかけたのであった。

ただ、首相を単なるさん付けで呼ぶ。GHQの権力を背景に自らのほうが上であることを言外に込める。そんなしたたかさも持ち合わせている男であった。

＊憲法第9条を読み解く3つのポイント

１．｛国際紛争を解決する手段として｝①戦争と②及び③が放棄されている。

２．｛前項１．の目的を達するために｝陸海空軍その他の戦力を保持しない。

３．The right （of） belligeren-cy （of） the state will not be recognized.

交戦状態を意味する　belligeren-cy　という単語を選んだ。

戦争行為を意味する　belligeren-ce という単語を避けた。

戦争権ではなく交戦権にしたかった。一連の戦争（始～交戦～終）行為の中で交戦に限定した。

戦争の始の部分は、先制攻撃するので交戦権に含まれていない。

Will　が含まれている構文は、未来を表している。