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日本国憲法の草案者達は、GHQに気づかれないように数々のメッセージコードを条文に込めている。
憲法第9条には、多くの条件が付きすぎている。
先には第36条のシンプルで力強い意思の感じられる文言を紹介しましたが、次の条文にも草案者の意思が感じられる。
第19条だ。
第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
第36条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁止する。
第36条も並べてみました。
この2つの条文には、この日本国憲法をどの方向に、引いては戦後の日本をどの方向に導いてゆくのかその意思が込められているように感じられる。
このように明確に日本の道筋を考えていた草案者達が何故、多くの条件を付けた憲法第9条に表面的な戦力統制を預けたのだろうか?




