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偽りのアク  作者: 灰堂じきる
1/1

第一話「僕は間接的に学校を壊さなければいけないんですか。」

まだ企画段階です。すいません。

「私善役やるから、お前悪役やれ。」

「えっ。」


-悪人あればこそ善人も顕れる

あの時の僕は善人を目指していた。それが何故こんな事に・・・。


「はい授業はじめまーす。」

「起立、気をつけ、令。」

号令はいつも委員長の白海玲が担当している。

「あれー?竪村くん、また立ってないねー。ちゃんと立たないと駄目だよー?」

「うっせぇ黙れよじじぃ!別にわざわざ立たなくても授業ぐらい始められるだろ!」

「・・・。いけませんね。」

先生がチョークを投げようとしていたその時、一人の女子が立ち上がった!(もう既に立っているが。)

「先生!ここは私にお任せ下さい!」

「おっ、善坂くん。今日も対処してくれるのかな?いつも任せて悪いね。」

「いいえ、とんでもない。これは私の仕事ですから。」

事実、暴走している竪村を止められるのは善坂良子ただ一人だった。

いや、むしろ善坂が竪村を暴走させているのであった。その理由は後ほど教えよう。

「はぁ?またお前か、いつも俺の邪魔ばっかりしやがってよぉ!」

「いいえ、邪魔しているのはあなたです!授業妨害、これは立派な悪行です!」

「ちっ、いつも格好つけやがって、お前だって本当は楽したいんだろ?」

「私にその気はない。あなたは少し楽をしすぎているのです!」

「はいはい、分かりましたよ。立てばいいんですよねぇ?善坂さん?」

竪村は体を起こし、ヤル気のない態度で礼をした。


「さすが、善坂くん!いつもしっかりしているねぇ!」

「いえ、先生。私は当然のことをしているだけです。」

「じゃあ今月も評価上げちゃおうかな?いや今学期の通知表も全部「5」にしてあげるよ。」

「いえ、結構です。先生。」

こうして霊仙高校3年B組のいつもの日常が始まった。


さて、その頃の善坂良子と竪村毅はというと。

「あのぅ、いつまで僕は悪役をやればいいんですか?」

「私が次期生徒会長に選ばれるまでだよ。竪村くん。」

「もうこんなの嫌ですよ!だいたい生徒会長になって何をするつもりなんですか!」

「何って、この学校を私の支配下にするんだよ。そうすれば私の好き放題にできるし。」

「学校を支配する?ふざけるないでください!そんなこと出来るわけないじゃないですか。」

「いや、君が出来ないと思っても私には出来るんだよ。」

「もういいです。あなたの妄想には付き合ってられません!」

「ねぇ、誰のおかげでこの学校に入学できたか分かってるんでしょうね?」

「・・・。分かってます。」

主人公竪村毅は悪を演じ続けるしかなかった。何故なら彼は学校に不正に入学したからである。

それも善坂の手を借りて。

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