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Mission 2 リハーサル

第7部 リハーサル です。

少しだけドキドキする展開にしようと思ってます。

頑張ります……。

ドキドキする展開にできませんでした。というよりしようがありませんでした((((

次次くらいにはできるかと…!

 『おい!、そこじゃダメだ! こっち来い!』

 耳に付けたイヤホンから聞こえてくる声を聴き、路地裏へと続く細い道の方を見る。

 隠れるように中腰で立っている力に、手で「ここで大丈夫」と伝える。

 イヤホンから呟くように『まぁ任せるか……。』と聴こえたのを確認し、歩道に視線を戻す。

 何をしているのかと言うと、探偵よろしく尾行だ。

 と言っても、本来の目的とは違う人間に。

 尾行している相手は同じクラスの女子だ。

 これを提案したのは、力。

 「とりあえず、リハーサルは大事だと思うんだ。 だから、今度の日曜坂本を尾行する!」

 と、自信満々に言われたのが木曜日。 準備をしていた日だ。

 当然、「坂本!? 坂本綾か!? アホか、もしバレたらどうなるか──」と言おうとしたけど、

 そこで俺の言葉を遮って言われた言葉で、不覚にも納得してしまった自分に今は腹が立つ。

 「だから、良いんだよ。 実際にライフの奴を尾行している時と同じくらいの緊張感が無いとリハーサルにならないだろ? つーわけで、今度の日曜に坂本が来るピアノ塾の前に集合な。」

 「なんでお前が坂本の通ってるピアノじゅく──」

 「いいか、本番だと思って行くぞ!」

 あの時なんで俺の言葉を遮ったのかは聞かないことにした。

 『坂本が来た。』

 機械的な声で我に返る。

 ピアノ塾の方を見ても坂本はいなかった。 力の方に視線を向けると『もっと先だ、歩道の。』

 言われた通り少しだけ目を凝らして見ると、小さくだけど坂本を見つけた。

 今回の目的は坂本に気付かれない事。 人当たりの良い坂本綾は、俺達を見つければきっと声をかけてくる。 そうなったら今回の尾行は失敗。 いや、まぁ。 俺はあんまり話したことは無いし、力が坂本と話していることろもあまり見たことが無いから、実際に声をかけてくるかはわからない。

 だからそこは賭けだろう。 俺達には他に良い人選は出来なかったし。

 正直俺はあんまり緊張とかはしていない。

 仮に見つかって声をかけられたとしても、偶然を装えばいいだけの事。

 力はそれをわかっているのか、わかっていないのか……。

 でも、練習としてはいいんじゃないか、と思い俺も付き合っている。

 『(しょう)! 後ろ!』

 不意に聴こえてきた声におもわず「え?」と声を漏らす。

 一瞬の間を置いて、それが力の声だと理解し後ろを振り向く。

 「──!!」

 間一髪、後ろから迫って(せまって)来ていた車は俺の隠れていた電柱に激突した。

 もしもう少し反応が遅れていたら、俺は車と電柱に挟まれていただろう。

 歩道に尻をつき安堵している俺に力が駆け寄ってくる。

 「大丈夫か、怪我はないか?」

 目の前の命の恩人の言葉が、今はいつもよりも頼もしく見えた。

 「あぁ。」と返し、力から手を借りて立ち上がろうとした。でも立ち上がれなかった。 右足を地面に着こうとしたとき、激痛が走った。 何かの拍子に骨折でもしたのか、見ると真っ赤に腫れていた。

 「俺はなんとか大丈夫、でも悪い、尾行はもう無理だ。 歩けそうもない。」

 なんとか避けられたおかげで死にはしなかったものの、事故に関係してしまったことはたしかだ。 警察とかに話しを聞かれたりするのか……?

 後々のめんどくさいことを考えながら車を見る。

 すると自分の真横から声をかけられた。

 「誰を尾行してたの? てか大丈夫だった? 轢かれかけてたけど。」

 坂本の声だった……。


ありがとうございました。


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