表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消えた治癒士への執着は棄てて下さい  作者: みん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/45

41 自由過ぎる生活?

平民とは、貴族と違って苦労する事もあるけど、楽になる事も多くある。

平民になって良かった事の一番に上げるとすれば“自由”だ。起きる時間も寝る時間も自由だし、ご飯を食べる時間も自由。


「自由だからと言って、自由過ぎる!」

「お互い、今迄頑張って耐えてきたご褒美だと思えば良いんじゃないか?それに、それほど乱れてないと思うが……」


私の家のダイニングルームで、ルベールさんと一緒に昼食をとっている。『何故一緒に?』と聞かれたら『一緒に住んでいるから』と答えるしかない。


「朝早い時間じゃないと咲かない花の蜜が必要なのに、ルベールさんが───」

「あぁ、それは悪かった……リヴィが可愛すぎて、どうしても抑えられなくて……」

「ふわあーっっっ!!そそそんなハッキリ言わないで!!」


平民の婚約、結婚も貴族とは全く違っていた。貴族の婚約は、お互いのお家事情も関わってくるから、持参金やら色々と決める事が多く、婚約が調うまで数ヶ月以上もかかったりする。そこから結婚となれば、色々な準備があるから、1年以上かかる。


それが平民となれば、婚約は親の承諾を得れば成立して、結婚は役所に結婚申請して受理されれば成立する。特に大掛かりな結婚式はなく、成立した後に挨拶を兼ねたお食事会をするだけ。


というわけで、あれからすぐに婚約が調って、一緒に住むようになって5ヶ月が経った。5ヶ月も一緒に暮らしていると、色んな事が進んだり変わったりする。その()()()()の中で、特に困った事が───


ルベールさんとの()()()()事。


ルベールさんは今年で32歳で私が27歳。もうそろそろ落ち着いても良いんじゃない?え?それにはまだ早い?


とにかく、ルベールさんに手加減というものがない。毎日ではないけど……そんな夜を過ごすと、起きるのが翌日?当日?のお昼前だったりする。

昨日は、『明日の朝は早いから!』とお願いしたのに……気が付いたら10時を過ぎていた。それを愚痴れば『可愛すぎるリヴィが悪い』とかわけの分からない恥ずかしい事を言われて、更に追い打ちをかけられるから、こっちはたまったもんじゃない。


ーそんな事、誰に相談できる?できないよね!?ー




「リヴィ様も大変ですよね……溺愛って、色んな意味で紙一重ですから……」

「な───っ!?」


と、まさかのミツからの一言。


ーえ?ミツ、まさかアーニーさんと!?ー


「私の母がそうなんですよね……」


と、遠い目をしながらミツが話してくれたのは、父親(深影さん)の事だった。

深影さんの菊花さんへの溺愛ぶりがすごいそうで、子供(自分)達が居ようが居まいが構い倒すそうだ。


「お母様なんて、昼過ぎまで起きてこない事もよくありますよ。その度に、私がお母様のお世話をして、弟の(こう)がお父様に説教して……まぁ……仲が良いのは良い事なんですけど。ルベール様も、そんな感じですよね」


ー穴を掘って埋まりたいー


『防音魔法を掛けてあるから心配するな』と言われても、ミツも一緒に住んでいるから、バレてないわけがない。

そもそも、そんな事の為に防音魔法を使うって!あの時のしたり顔ときたら──


ー胸がキュンッとした事は秘密にしておこうー


「でも、色々大切だと思いますけど、リヴィ様が幸せそうで、私も嬉しいです」


ニコッと笑うミツ。尻尾があったらフリフリと振っているだろうなと思えるほど、本当に嬉しそうだ。


「ミツ、今までずっと一緒に居てくれてありがとう」

「こちらこそ、傍に居させてもらって、ありがとうございます。あ、それと、ご報告がありまして。私、アーニーさんとお付き合いする事になりました」

「─────────え?」

「なので、一度、自分の世界に帰りますね。あ、勿論、またここに戻って来ますから!」


と、ミツは満面の笑顔だったけど、アーニーさんが(色んな意味で)無傷で終わる事はないんじゃない?とは言えなかった。下手したら、()()()できなかった私も無傷じゃ済まないかもしれない。







******



「左腕が、暫く使い物にならないけど、ミツとの事は認めてもらえました」

「ソウデスカ……」


ミツが自分の世界に帰ってから2週間後に、ミツとアーニーさんが帰って来た。そのアーニーさんの左腕は、包帯でぐるぐる巻状態だった。


『弱い男にミツはやらない』


と深影さんに言われて、それから深影さんに挑んでは叩きのめされ──を10日ほど繰り返していたところ、『娘の幸せを本当に思っているならやめなさい!』と菊花さんがキレて、主様にも注意され、菊花さんの知り合いの人達からも釘を刺されたり──とにかく、深影さんに認めてもらえたそだ。


異世界、異種族結婚だから大変だと思うけど、それはそれで前例があるらしく、アーニーさん次第なんだそうだ。


とにかく、私は無傷で済んだようです。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ