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攻撃

ダークエンジェル


メキシコシティの高級住宅地ロマス・デ・チャプルテペックに

石垣を積み上げまるでスペインの

古城を彷彿させる建物がドミンゴ屋敷だ。


その屋上のプール脇の入口に関龍と二十人の

黒装束の男達が腰を屈めてドアの前で待機していた。

「ダメです、入口の鍵が開きません!」


屋上の入口の前で関龍と二十人の闇鬼が攻めあぐねていた。

「なんだって」

「関龍様、ドアを爆破しましょう」

「ダメだ、敵に気づかれてしまう、ドアが内側から開く手はず・・・やはり中で何かが」

屋上の角角に設置された温度センサーが反応し自動的に

発砲する機関銃の銃口が関龍と闇鬼達を捉えた。

「関龍様ご無事で!」

闇鬼達は関龍の前に両手を広げて立ちはだかった。

「ダメだ!お前達は亮殿を護るのが役目だ!」

その時4機の機関銃が火花を散らし飛び散った。


「ブーン」

音を立ててバイクが関龍達の上を飛んだ!

******

「ご搭乗ありがとうございます。團さま」

入口でお辞儀をしたのは細川珠美だった。

「珠美さん、お久しぶりです。ファーストクラス担当ですか?」

「いいえ、團様が搭乗という事なので特別に許可をいただきました」

「ああ、そうですか

こちら身重なのてよろしくお願わやんやーややわをわやわをやをややゎほいします」

キャシーを紹介した。

「かしこまりました。パーサーに伝えます。快適な空をお過ごし下さい」

「ありがとう」

珠美は憧れの亮に会えて天に昇る様な気持ちだった。


JOlのニューヨーク行きのファーストクラスフルフラットベッド

のシートは大きくになるイスでキャシーの身体に影響が無さそうだった。

白いジャケットを着たCAがキャシーに気づかい丁寧な対応を?」

「はい、知人のお孫さんです」

「相変わらずあなたの周りは美人ばかりね」

「あはは」

亮は笑うだけだった。


水平飛行になって暫く経つと食事が運ばれて来た。

「美味しそうだけど、ちょっとお腹が」

「そうですね、ラウンジで食べすぎたかな」

亮はキャシーと話をしながら後ろの席のジェニファーと

尚子を見ると美味しそうにお酒と一緒に食べていた。

「亮は飲んでもいいわよ」

キャシーが気を使って言った。

「いや、仕事をしようと

思っているので」

「はぁ、飛行機の中でも仕事するの?映画でも見てくつろぎなさいよ12時間以上かかるんだから」

キャシーは亮に休んで欲しくて珍しく強い口調で言った。

「そうですね、そうします」


亮は食事を終えるとキャシーと事業計画を話した。キャシーは大会社の社長らしく真剣な顔付きで日本の現状を質問してきた。

「日本てこんなに素敵なのに地方は過疎化が進んでいるんでしょう」

「はい、人口が減っていますからね、2100年には8000万人になるそうですよ」

「そうなったら日本の文化が消えてしまう。

どうにかならないのかしら」


「やはり子育てにお金がかかるのが要因の1つですね。

これだけは民間でどうしようもない」

「国は何もしないの?」

「していますけど、若者が減っているせいで、税収はもちろん消費の落ち込み、

保母、教員、介護、全てが足らないのです。

資格が必要な職業は外国人労働者が働けない、単一言語のデメリットですね」

「そうね、日本語は漢字、ひらがな、カタカナそして

意味のわからない和製英語があるから難しい」

キャシーは日本語の勉強をしてそう感じていた。


「すみません、意味のわからない英語は

マスメデアのせいです特にtの音は間違いだらけです」

「うふふ、せめて数字だけはちゃんと発音させた方がいいわよ」

亮はキャシーとの話をを終えアクション映画を観ているとキャシーは眠りに落ちた。


亮はパソコンを開きハワイ合宿のメンバーの情報を確認し

一人一人の個性を伸ばす計画書を書いていた。


そこに、緑川五郎からゲノム解析データが送られて来て

ロビンが開発したソフトに入力すると意外な結果が弾き出されて行った。

******

亮たちが朝9時30分にジョン・F・ケネディ空港に到着すると

到着口に数人の男達がキャシーを迎えに来ていた。

さすがに大企業のCEOキャシーは日本の普段と違った風格で話をしていた。


そこにFBIの捜査員らしき男が亮に近づいて来て右手を差し出した。

「やぁ、ミスター團待っていたよ。今回の指揮をとる

ロジャー・トーマスだ」

「よろしくお願いします」

「直ぐに打ち合わせをしたい」

「わかりました」

そこに遅れて一恵と玲奈と神村由香が荷物を持って出て来た。

「HITの人が迎えに来ます一恵さん、みんなを連れてホテルへ向かって

荷物を預けてください、その後玲奈さんとスタジオDの仕事お願いします」

「社長はどうなさいます?」

「連絡します。スーツ買っておいてください」

「かしこまりました」

亮は由香とハグをして

尚子の方に向かった。


「ようこそ、アメリカへ」

帽子を深く被りサングラスを掛けた女性が由香に声をかけてきた。

******

「私はRRレコードへ行くわ迎えも来ているみたいだし」

「はい、レコーディング頑張ってください。ブルックにもよろしく」

「はい」

亮は尚子とハグをするとそこにキャシーが手招きをしていた。

「亮、このまま私の会社行けるかしら?」

「すみません、別な用事があるので」

「そう時間がある時に連絡ください」

キャシーは迎えに来ていた幹部を亮に紹介すると手を振って行った。


「さて行きましょうか」

亮はジェニファーと一緒にFBIニューヨークへ向かった。

作戦会議が行われる会議室にはクリスがスーツ姿で座っていた。

「やぁクリス」

亮とクリスは握手からハグをして背中を叩きあった。

「急がせて済まない。エージェントの事は聞いたろう」

「ああ、大変だな」

亮はそのままテーブルに着くと目の前に作戦概要が書いてある

封がしてある封筒が置いてあった。

全員が封を切りそれを開けて、

スクリーンに映った映像を見た。


A作戦はアトランタに有るNEL教団の地下倉庫にあると

言われている麻薬をDEAと組んで摘発同時に行われる。

B作戦はメキシコシティにあるドミンゴ・フラレス邸にあると

思われる麻薬を没収、持っている金と金の流れを調べ上げる。

今回のB作戦は隣国メキシコでのミッションによって表立って

アメリカが介入する事が出来ない故に前回同様ミッションを

ダンが指揮を摂ることになったが、万が一失敗した時は、

アメリカは一切関知しないミッションインポッシブル都合のいい話だ。


FBIとDEAと軍の合同の作戦会議が終わると亮はクリスと車で

1時間あまりのニューヨーク州オレンジ郡のウエストポイント陸軍基地へ向かった。

「亮、これが身分証だ、胸に付けてくれ」

「うん、これって…」

「何人か部下を連れて行動してもらうから立場上少尉だ」

「臨時採用か…」

「いや、亮はれっきとしたアメリカ陸軍所属だ。あの契約を取り交わした時からな」

「おお、やった」

亮は銃が思う存分撃てるのでワクワクしてはしゃいでいたが、

それなりの階級を持てば、秘密を漏洩した場合、国家反逆罪となり

即逮捕監禁され家族まで取り調べを受ける。


「装備は後で渡す」

「コルト・ガバメント?」

「いや、それは昔の話だ今はSIGSAUERP320だ」

「いいなあ」

「撃ったことあるのか?」

「無い」

「後で空き缶でも撃っていろ」

「了解!」


「ところでエージェントと連絡を取れなくなった件だが」

クリスが真剣な顔で言った。

「ああ」

「例の爆弾を使うタイミングを変更しなくてはならない」

「影響を与える範囲は?」

「屋外で半径1キロだ」

「それは問題だ、近くに病院がある」

亮はGoogleマップを開いて見ていた。

「しょうがない、前もって連絡も出来ないし多少の犠牲は仕方がない」

「それで提案があるんだが」

亮はクリスの耳元で囁いた。

「わかった、作戦室へ向おう」

クリスは明らかに高揚していた。

******〜〜

小妹たちは既にアリゾナに集合していた。

そこは工事が進んでおり、ブルドーザーが何台も動いて

緑藻培養巨大プールを始め砂漠の緑化と水の製造工場、ホテルの建設も進んでいた。

「割と早いのね」

小妹が関龍に話しかけた。

「はい、全力で取り組んでいるようです。うちの何人か現場で働いております」

「えっ、なぜ?」

「もしもの時に対処できるようにです」

「亮の指示?」


「はい」

「ふーん、相変わらず卒がない」

「まもなく、輸送機が到着します」

関龍が指差す所には砂漠に作られた滑走路が有った。

******


ニューヨークのランドエステートでは取締役総出でCEOキャシーを向かい入れた。

「おかえりなさい」

キャシーの代理をしているCOOのローラン・ビルドが話しかけた。

「ローランご苦労さま、変わりない」

「問題はありませんが、当局からアラスカに新しい候補地の買い入れの要望が出ています」

「それなら既に買収してある土地を提案して下さい」

「かしこまりました。それで日本の方は」

「利益は販売、賃貸共に順調よ、日本は銀行金利が安いので

投資金の回収は早いわよ。それから色々なデペロップを提案したから利益は大きくなるわ」

「了解しました。ところで團様とは?」

「上手くいっている、それで彼を本社の取締役に入れたいので、

私の株を譲渡しようかと思うんだけど」

「私は賛成しかねます。團様には新たに株を買っていただいた方が占有率上がりますから」

「そうか」

キャシーは亮にお金を使わせる事に躊躇した。


「キャシー、当社の持ち株なら市場より安く買えます」

「そうね、それがいいわ」

******

「亮、いま大丈夫?」

亮はキャシーからかかってきた電話で作戦会議室を出た。

「はい、大丈夫です。何か?」

「亮、ランドエステートの株を買って取締役になって欲しいの」

「えっ、もうなっていますよ」

「日本じゃなくてアメリカ本社の方よ」

「ああ、いくらですか?」

「最低でも300万ドル。なかったら私が立て替えるけど…」

キャシーは亮がどれくらいのお金を持っているか知らなかった。

「大丈夫です、では1000万ドルにしましょうすぐに用意します」

「大丈夫、1000万ドルよ本当にあるの?」

「はい、振込先はメールでお願いします」

亮はキャシーの通話を切ると急いで会議室に戻った。


「すみません」

亮は作戦の指揮を執るレビン・カーマイケル少佐に謝った。

「いや、良いさ我々が急にお呼び立てしたんだから、それでその作戦でいいのか?」

「はい」

「ドミンゴの屋敷は何も無い時で、部下が五十人

警戒していたら百人を超すそうです。

予定を変更して時間を早めて実行しましょう」

一人の男が航空写真、内部の写真をスクリーンに映して説明をした。

ドミンゴの屋敷はヨーロッパの中世の城のように道路より高く

下から来る敵は狙い撃ちにされ、深夜はヘリポートと

プールがある屋上の四隅に設置された熱センサー付き

マシンガンのスイッチが入り

動く物、熱を出すものを感知して速やかに発砲する。


外からの出入りは道路に面しているシャッターの有る

駐車場と監視カメラとマシンガンがある門がある。

安全な環境でドミンゴ達は日々暮らしている。

元モデルのブラジル人妻と先妻の間にできた娘それぞれ一人ずつ、

2度目の妻との娘がアメリカに留学中、メキシコシティの

会社経営者の長男は別の家に住んで居て、次男はフロリダで会社を

経営して長女の婿はメキシコシティ内でイベント会社を営んでいる。


「それでフロリダの息子の捜査は?」

「今回の掃討作戦ではドミンゴから麻薬を買っている

NEL教団と次男の会社と自宅に三百人体制でFBIとDEAが踏み込みます」

「凄い作戦ですね」

「ええ、色々と事情がありまして」

大統領はドライアイス計画を立ち上げたものの

実現までには5年かかる、その為には予備選には勝たなくてはならなかった。

「分かりました、作戦成功の為に協力は惜しみません」

「お願いします」

「もしもエージェントが捕まっていたら警戒体制になっていますから、

武装した百人の警備がつくと仮定して今の状況では潜入は不可能ですよね」

亮はレビン少佐に聞くと眉にシワを寄せた。


「ああそうだ」

「レビン少佐、お着きです」

部下が数人の男たちを案内してきた。

それを見たレビンが立ち上がり敬礼をした。

「ご無沙汰しています。コーダ大佐」

「やぁ、レビン久しぶりだな」

そう言ってコーダは会議室を見渡し亮の元に歩み寄り右手を差し出した。

「君の活躍はデュークに聞いているよ」


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