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「死にたくなったら電話して」 2024/06/26

著◆李 龍徳先生


あらすじ

 浪人生をしながら飲み屋のバイトで食いつなぐ徳山。彼に美貌のキャバ嬢・初美が近づく。

「死にたくなったら電話してください。いつでも」と書かれたメッセージや、猛烈なアプローチを受けて、二人は交際することになる。だが、彼女は残虐な処刑・拷問や虐殺の歴史などを語り、異様な世界観はやがて徳山の思考を浸食していく。対人関係も未来も、すべてが閉じていく。


 ユーチューバーのにゃんたこさんがおすすめしていたので、興味を持ったのがきっかけでした。

 孤独な人が読んだらどうなるかなと思わせられる作品でした。

 けっこう面白く、長いように感じたのですが、三時間程度で読めました。

 読みやすいですね。


 初美みたいなキャラクターに惹かれます。人を死に追いやるほどの悪性と知性はすばらしいものです。

 知識があれば初美の語る内容がもっと想像できるのでしょうが、私にはジルドレェもエリザベートもポルポトも、概要くらいしか知らないので、全部は飲み込めませんでした。ただそれは初美に熱く語られた徳山の気持ちと同じだったのではないかと思います。


 エンディングですが、心中に収束していくのが、心地よかったです。

 心地よくて生温い闇を感じるエンド。

 初美も言っていたけれど、心中すると永遠になれるんですよ。美しいですね。


 衝撃的なものを感じる小説ではないですが、人物像に厚みを感じる小説でした。

 作者の知識量と知見を感じました。

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