表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/118

「ダンタリアンの書架」友人のお勧め

著◆三雲岳斗先生


この前のKindleセールの時にまとめて購入しました


「ダンタリアンの書架」をまったく知らない人に向けて説明すると、月刊雑誌「ザ・スニーカー」に掲載されていた連作短編集です。全8巻。

当時私の周りでは伝説的な人気を誇っていました(個人の所感です)

私に舞城王太郎と佐藤友哉をおすすめしてくれた友人(以下、細月)が大好きな本でした。細月は私が小説家になろうで連載をするのを応援してくれた友人で、ファウスト、メフィストも細月から教わりました。私にとって細月は伝導者です。

細月は斜線堂有紀先生のように熱狂的な佐藤友哉ファンでした。このあたりが斜線堂有紀先生に私がファンとしての親近感を抱く理由でもあります。とはいえ細月は私のことが嫌いなので、ここであんまり書くと怒られそうです。このへんで切り上げて本題に戻ります。


「ダンタリアンの書架」

主軸は悪魔の名を冠する図書館・ダンタリアンの書架に幻書を収めるため、各地を旅して蒐集する主人公ヒューイと、ヒロイン・ダリアンの冒険です。旅して、と書きましたが旅しない回もあります。

主人公たちが蒐集する幻書ですが、さまざまなファンタジー効果を持ちます。これがまたSFちっくなタネが使われたり、時に幻想的だったり、時に残酷なオチがついていたり、発売から十年も経っていますが色褪せず楽しめます。


私が好きなお話は「人化の書」と「航海日誌」です。

航海日誌はロマンを感じます。文章から想像できる景色が好きです

人化の書は人外好きにはたまらない、萌え妄想が拡がるお話です


キャラクターも最高なんです

ヒューイの「軍人」ではなく「飛行機乗り」という発言から垣間見える哀切とか、ゲストキャラクターのどうしようもない葛藤の末の結末。

ダリアンの毒舌も語彙に富んで軽妙です。ヒューイの背中を蹴りながら、ドアマットと発言したりするくせに、ヒューイが風邪をひいたときの慌てぶりとか、可愛いところが見え隠れします。ダリアンも人外なので、人外好きさんに強くおすすめしたいですね


細月いわく、私はヒューイに似ているとのことでした

その路線でいくと、細月はダリアンなんですよね

このツンデレさんめ


「ダンタリアンの書架」にはそんな思い出があります

色褪せない名作と十代のころの懐古のお話でした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ