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「虐殺器官」感想

著◆ 伊藤計劃先生


 私が文体で影響を受けたのは間違いなく、「虐殺器官」です。読んですぐ美しい文章だ! と虜になりました。

 19歳の頃に書いた小説「迷宮、灰を埋めて」でモロに文体をパクっています。読者の中に影響を受けた人はたくさんいるでしょうね。なにせ聞いた話では近頃話題の小説作成AIにも、「虐殺器官」っぽさを出すリズム調整機能がついてるそうですから。あと純粋に「虐殺器官」を意識して書いてる人は読んでてなんとなくわかります。美しい日本語の並びって感じ。

 「ハーモニー」も好きです。どちらかというと「ハーモニー」のほうが易しいSF。htmlの知識はあったほうが楽しめると思いますが。

 短大のときに周りの人におすすめして、友人が「虐殺器官」の面白さをわかってくれたときには嬉しかったです。


 本当に、作者が亡くなったことが悔やまれます。もっと先生のSFを読みたかったです。


 あらすじ

 主人公・クラヴィス・シェパードは、アメリカ軍情報部隊に大尉として所属していた。彼は仲間とともに一人の男の暗殺を命令される。ジョン・ポールというその男は、後進国で虐殺を引き起こす男だというが、襲撃のたびに逃げおおせてなかなか秘密は明かされない。ジョン・ポールの愛人のルツィアの監視をしている最中、主人公はだんだんと彼女に惹かれていくのだが……

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