「神に愛されていた」 2025/02/06
著◆木爾チレン先生
ややミステリ調
あらすじ
二人の女性作家「東山冴理」と「白川天音」。
東山冴理は少女の痛みや陰鬱な闇の部分を書き、白川天音は光の部分を書く。
そんな対極にいるような二人の小説家は、お互いがお互いの作品を尊びあっていたのだが、いろいろな葛藤を挟み、気持ちはあまり伝わらず、果てに白川天音は死んでしまう。その真相は? 彼女の本当の想いとは? という小説。
たくさんの嫉妬のトリガーに揉まれて、東山冴理は白川天音に嫉妬を抱く。
小説家を「神」と仰ぎながら、小説の才能があることを「神に愛されていた」と表現する。
感想としては、読後に目頭が熱くなりました。
面白かったです。小説の才能のある人たちの話は、遠いようで身近に感じられるような、不思議な心地がして好きです。
この本を手に取ったきっかけは、私が大好きな配信者が配信で「面白い」と言っていたことと、文学フリマ京都にて木爾チレン先生本人にお会いし、直接「みんな蛍を殺したかった」を購入したことが関係しています。本にはサインをいただきました。光栄です。
「みんな蛍を殺したかった」はまだ積んでいますが、できるだけ早く読みたいと思っています。