「今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでいる」/「統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません)」 2024/11/29
「今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでいる~統合失調症の私から世界はこう見えた~」
著◆Himaco 先生
インパクトがでかすぎるタイトルでしたが、中は高齢の方にも受け入れられそうな綺麗なイラストの漫画でした。
話も快方に向かうストーリーで、希望がみえる終わり方で良かったです。
「自分を受け入れながら、無理なく生きていく」というのが幸福に繋がるのかなと思いました。「病前も病後も私」というのは、私はまだ受け入れられていないのかなあと思いました。
急性期の異様さっていうのは、それを見た家族に衝撃を与えるし、なにより自分も後で振り返ると傷つくんです。あまりにおかしな言動をしているのって、急性期が落ち着くと自分でもわかるので。恥ずかしいとかなんであんなことをしたんだろうとか、おかしな自分を見られて反応が気になるとか、あるんですよね。
そういうのもすべて少しずつ受け入れてきた作者さんがすごいです。
「統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません)推しと福祉に救われて社会復帰するまでの劇的1400日 (カドカワデジタルコミックス) 」
著◆ズミクニ先生
統失の急性期がひどすぎて措置入院された著者ズミクニ氏のエッセイ。
病院を出てから、会社に就職し、がんばって社会復帰を目指す姿が描かれています。とんでもなくがんばってます。前向きですごいです。
寛解に近くて社会復帰が頭の片隅にある方は、こちらの漫画のほうが参考になるかもしれません。
これらの漫画を読んだのは私もそろそろ社会復帰をしなければらない。しかし、活動的な日の次の日はとんでもなく不安定で体調を崩す。私の場合は妄想気分という、なにか悪いことが起きる予感と恐怖が止まらないというのがひどいです。最近英語の勉強をしているのですが、その勉強の最中でも妄想気分が起きると、紙に文字を書けなくなるほど集中力が乱されます。
こんなんで社会復帰できるのかな? ほかの統失患者さんの話が知りたいな、と思ったので、漫画を購入してみました。
結果的にちゃんと服薬して再発を抑えているなら、あとは、本人の努力次第だと思いました。
社会復帰をきちんと果たしたズミクニさんはものすごく努力されている方だと思います。
私も症状に負けたくないと思いました。病気を言い訳にしたくないです。頑張ってみようと思えました。