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「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」記憶を愛でることについて
著◆桜庭和樹先生
十四歳のときに読みたかった小説ナンバーワンです
「お金」という実弾を求める主人公と、自称人魚姫の海野藻屑が出会ってしまう物語です
十代のころもこの物語が好きだったのですが、いま電子書籍で読み返しても好きだなあ~って思いました
ちょっといろいろあって主人公に対しての感情移入度がたぶん普通より高いんですよね
だからこそ人生でもっとも影響を受けた小説といっても過言ではないかもしれない。影響力は私の中で虐殺器官と争っています。
私の大好きな先生は「砕け散るところを見せてあげる」を推していました(笑)
「正義が勝つところが好き!」って先生は仰っていました。私も今はそう思います。あちらは救いがあって良かったなあと。
でも思春期の心を揺さぶった「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」は私にとって大切な物語です
また丁寧に読み返します
私は小説と共に息づく記憶を愛でています