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日本人はぜんめつしました。  作者: 前立腺ボンバー
2/10

だい2わ 『ここは日本ではありません』




「ぎええ…!?ひぃぃぃ!痛いッ!痛いいいい!」



 そして ひとだかりができた こうしゃうらでは。



 なわでしばられ 血だらけになった 男子高校生が いました。



『よくまぁ僕らのマネをしてくれたですね!クソ列島チ〇ッパ〇が!お前らの国はもう無いんだよ!死ねっ!死ねっ!死ねっ!』




「ハハハハッ!一人っ子政策してた俺たちだって今じゃこんなに栄えてるのに、どつやったら四桁以下に人種減らせるんだ!?」




 バキイイイイィ! グシャァァァァァァ!




 それは 日本人でした。



「ぐぁっ!なんでだよっ!俺の父親は……お前らの手先になって……日本売り渡し作戦の先導を切って戦ったのに!ちゃんと優遇してくれるって言ったのに…!」



 日本人の しょうねんが ぼうで たたかれ。



『おい、こいつなんつってんだ?』




 石をなげられ。



『わかんねーよ、日本語なんて今時俺らだって知らねえし、まあ……大昔は、俺たちの先祖が強制的に日本語使えとか、言われてたらしいがな!ベッ!ベッ!』



 そしてつばをはかれていました。




『あー、そら滅んでも仕方ないわ……まあ、こいつも親ともども強制労働所送りだろ』




 ゲシッ!ゲシッ!



 ここでは 日本人に じんけんはありません。



『俺、昔…ネットで見たことあるけど地獄だぜー!延々と地面掘ってるの!』



 学校のせんせいも 見て見ぬふりをします。



『私が見たのはみんなで輪になってずーっとでっかい丸太を回してたね!あれはウケたわ」



 せんせいも だれひとり にほんじんでは ないからです。




 そして 日本人とわかったからには こいつらの言うとおり かれも かれのかぞくも みな 『きょうせいろうどうしょ』 おくりになるのでしょう。



『おい、さっきはすまなかったなタモサク……ほら』



 そして ぼくの 手に にぎりこぶし ぐらいの いしが わたされました。



『えっ……?』


 ハンクス が ぼくに いし をてわたしたのです。


 さっきの しゃざいの つもりなのでしょう。





『憂さ晴らしにせいぜい思い切りぶつけてやれよ、俺は後でいいからさ』




 ……ドクンッ。




 ……ドクンンッ!




「や、やめてくれぇ……!も、もうやめてくれぇっ!ひいいいいっ!」



 できないっ! でもやらなければ…… やらなければこんどは ぼくが こいつのように!



 

「……クソッ」  



 ここは 日本ではありません。



 日本れっとうは はんぶんに ぶんだんされました。




 かたほうは 合衆国 の 新たな州に。




 もう かたほうは たいりく の新たな省に。





 ここでは 日本人として いきることが できません。




 あらためて いわせて いただきます。



 これは 日本人が ぜんめつした せかいの ものがたり。




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