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9/9

カヌレ

滑るようなベールをまとったのは

拒絶なんかじゃなかったの


私はいつだってぐるぐると

いくつもの感情をかき混ぜながら

あなたにだけは失望されないように

何事にも動じない強さがあるって

そう思って欲しくて


仕上がった生地がなかなか固まらなくて

こんな柔いと印象が悪いんじゃないかって

きちんと立ち上がれるように

あなたの隣に立ち続けられるように

蜜蝋で覆ってじっくり焼いた


だからねお願い

焼けたベールの色はちょっと暗くても

あなただけには知って欲しい

いつも大丈夫で居たいと思うのも

時々苦みを与えてしまうのも

我慢してるのを見抜かれたいのも

全部私の身勝手だけど


中にあるのは柔くてしっとり甘い気持ち

どうしようもなくふくらんでしまう

愛しいって気持ち

カヌレ食べる時に、かじるのにちょっと手間取ります笑

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