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デラウェア

もうすぐ陽が昇るんだと

細い白光をとらえた刹那

からだの一番奥が

くしゅっとしぼんだ


今から見えてくるのが

前代未聞のきらびやかな景色だと

脳はふるふると燻るのに

髪の毛一本引っ張られた

そんな気がしたんだ


心臓はどこへいったの

僕の 君の 私の

抜かれたら痛いはずなのに

へんだな ふしぎだな



もうすぐ月がまあるくなると

南風に教えてもらった

おおぐま座を目印にさ

白い息をわらった


金輪際あんな風に

怖いことも苦しいことも無い

肩の力は抜いてもらったはずなのに

駆け足する筋力も奪われた

そんな気がしたんだ


心臓はどこへいったの

分厚い果肉はオイシイの

欠けたままでいた方がたぶん

みんな嬉しいんだな


僕らは足りないから

僕らは未熟者だから

僕らは小さくて弱いから

こうして こうして


僕らは同じような色で

僕らは同じような形で

僕らは同じような味で

それでも それでも


一緒にいるんだ

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