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国王の娘  作者: 白河翠
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国王にはなりたくない!!

本文読む前にあらすじを読んでいただいた方が読みやすいかもです。大変不便をおかけしますm(_ _)m








×××3年。ここ、イルサーマに新たな時代が訪れようとしている。1人の少女の手によって…



「おはようございます。朝食のお時間でございます、ローザ様」

私の朝はいつも側近の決まり文句みたいな言葉から始まる。

「う〜ん、まだ眠いよー」



朝食は家族の都合を考えて、バカみたいに早い時間から始まるのであまり寝た気はしない。でも、起きないとお父様に怒られるのだ。お父様の説教はとてつもなく長い。おまけに私のモチベーションをどんどん下げてくる。そんな説教はごめん蒙りたい。




そうそう、自己紹介がまだだったね。私はローザ・マナリート8歳! 魔法がつかえるんだ!

ふふーん

私のお父様は国王だから私は王女になるのかな?まだ、あんまり自覚出来てないんだけどね…




私は、周りの人間から、王女にふさわしいと言われるように日々努力しなさいってよく言われるの。



お父様には、勉強は一生懸命やってもまだ足りないって言われるし、行儀作法も全然ダメだから家族以外と会うのは禁止って言われてるし、なーんにも面白くない!!



あっ、でも一つだけ!私の婚約者がちょーイケメンで、優しいの!!でも逆に裏がありそうでちょっと怖いかも…

そうこうしてる間に朝食の時間だ!急がなきゃ!!

私は思わず走り出してしまった。







「こらっ!ローザ何度言えばわかるんだ!あれほど走るなといっているのに!みっともない。側近たちも何をしているのだ?こいつを抑えておくのが仕事だろ?」



側近たちはお父様に申し訳ありませんとペコペコ頭を下げている。

いっちばん見つかりたくない人に出会ってしまった・・・



「朝食のあと私の部屋に来なさい」


えー、また長ったるい説教くらうのか~やだなー

お父様から視線を逸らして聞こえないふりをすると強く念を押された。


「おい!返事は?」

「はいっ、お父様。朝食後にお伺いいたします!」







朝食も食べ終わり一段落ついたのでお父様の部屋に向かった。

すごく憂鬱な気分だ。

今日は何時間かかるかな?はぁー、考えただけでやんなっちゃう



「ランドール様、ローザ様がお越しになりました」

「中に入れろ」

いつもながら、冷たく重い声が聞こえてきた

おぉ…こわ




「入室許可がでました。どうぞお入りください」

お父様の側近はとても優秀だ。だからだろうか、少し近づきにくい。




「失礼いたします」

余計な説教が増えないように、出来るだけ優雅に大人しくお父様の前まで行った。このときの緊張感・・・ほんと嫌い



張り詰めた空気に私はごくんと息をのむ。できることならこの場から逃げ出したい。


「さて、ローザ。今日も説教としておきたいところだが、大事な話があるのだ。」



そう言うとお父様と私以外の人は部屋から出るようにお父様が指示を出した。2人きりなんてどんだけ重要な話なんだろう?

側近たちが出ていくとすぐに話を再開した。




「ローザ、分かっているとは思うが其方には次の国王になってもらう。今日の話はその事についてだ。」

えぇー!待って待って待って!!なんで?なんで?私が国王になるの?国王って男性じゃないの?ってかお兄様でいいじゃん


言い忘れてたけど私には1人兄がいる。

我が国の常識では王族に男子がいる場合、優先的に国王になるのだが・・・



「ちょっと待ってください。国王はお兄様がなるのではないのですか?私、女ですよ?」



「女だからどうした?其方が1番向いてるのだ。」

えぇー、どこが?

「で、でも私お父様に毎日のように怒られているではありませんか?なぜそんな出来損ないの私を国王にするのですか?国が滅びますよ?」




首を傾げてお父様を見つめていると、思いもしなかった言葉が飛び出てきた。

「其方はそんなふうに思っていたのか?私はあれで褒めていたつもりだったが・・・この際だからはっきり言っておこう。其方はとても優秀だ、誰にも負けないくらい。そして魔力もこの国で恐らく1番多く持っている。そのためどこの国の人とでもうまくやっていかなくてはならない。勉強や礼儀作法について厳しく言ってきたのはそのためだ。」



えっ?お父様私のことそんなふうに思ってたんだー、全然知らなかった。説教も逆の意味でとらえてたし でも国王は納得いかない。



「それは分かりましたけど、私、戦争は出来ませんし国を守ることができるのでしょうか?何より自分が国王になれると思っているお兄様が可哀想ですし…」


「あいつが国王になれるほど優秀でないのが悪い。其方が気にすることではない。」


「でも、お兄様と仲悪くなってしまうのがいやなんです!」

ほんとに国王はやだ!!そんな気持ちを込めて反論していたらお父様に伝わったのだろうか?




「なぜそこまで国王になることを拒む?国王になれば多少は自由に行動出来るのだぞ?」

ぐらっと心が揺れた。でも惑わされてはならない。

国王の仕事は忙しいに決まってるし、私がその重責に耐えられるはずがない。



「ですから、私は力不足ですし、お兄様と仲良くしていたいのです。他を当たって下さいませ」

そう言って強制的に話を終わらせた。



「分かった、また後日話し合おうじゃないか。日が経てば考えがかわるかもしれないしな…」

いやいや全然分かってないじゃん

私は国王になる気は全くないんだって



私はとぼとぼ自分の部屋に戻った

こんな感じで国王になるのを拒んでいきます。

お父様手強そうですね(笑)

更新は1週間から2週間でしようと思っています

ちょっと遅いですけど、楽しみにして頂けると嬉しいです!!

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