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肩から滴るは、シャワーの水

作者: 蟷螂武《とうろうたけし》

私は固執している、体重に。

身体から出る白い湯気が

脱衣所に立ち込めている。

私は体重計という

精神安定剤に乗るのである。


「42.5」


そして日々、変動する体重に

一喜一憂するのである。

私が住む世界は

外見がものを言うのである。

勿論、能力も関係有るだろうが

一番は外見なのである。

つまり、外見さえ良く見えれば

人生は上手く行くのである。


性格の良いアナタはさぞ

お怒りでしょう。

人は顔ではない。性格だと。

しかし、それも単なる綺麗事にしか過ぎません。

では、なぜモデルが居るのでしょうか。

あの職業は顔で売っているのです。

つまり、美しい顔はお金になるのです。

私自身も美しい顔を見ると

とても興奮をしてしまうのです。


でも私は思うのです。

「美容整形」という選択肢を

選ぶ若者が増えたのは

他でもないアナタ達のせいなのです。

勿論、私もその中の一人です。

SNSという電波の檻に閉じこもりつつ

アナタ達は人の顔をわらうのです。

その外見を求める風潮は

終いには、歌手まで行くのです。

歌声だけで良いものを

顔まで求めるなんて余りにも強欲だとは

思いませんか。


と、まるでSNSは顔もわからぬ

正体不明のケダモノに自らの容姿を

蔑まれるような野蛮なものだと言うふうに

取られては私が怒られそうなので

これ以上言うのはやめておきましょう。


所詮、私も正体不明のケダモノに過ぎませんが。

無論、アナタ達も。



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