序章 普通の異世界
『ここに来て何ヵ月たったでしょうか。お父さん、お母さん、元気ですか?和昭です。まさか本当にこうなるとは思っていませんでした。異世界は異世界でも剣も魔法もない世界なんて思っていませんでした。できれば元の世界に帰りたいです。今コンビニらしき店てでバイトをしています。ほんの少しですが仕送りをします。』・・・少年はそれを読み終わると近くにあったポストに入れた。そしてバイクに乗り、去っていった。
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西暦70051年。ある晴れた日のことでした。文明が進んだ世界では、異世界に行くことが可能になっており、異世界に旅立つということがブームになっていました。少年和章はそんな世界に憧れていました。今の世界は異世界に行けるのは18歳以上と決まっており、それでも好きな異世界には行けず、試験に合格してその人にあった異世界に行くことになるのですが、やはりその試験は難しく、和昭はそんな試験に合格した、数少ない中の一人でしたが、やはり、世界はそう甘くはありません。やっとたどり着いた異世界は文明はかなり遅れているのにかかわらず、平和で、豊かな世界で、まるで68000年前の日本の様でした。