春編 姫と皇子と宿泊研修 ①
桜に葉っぱが目立つ頃、私、横峰姫華も新しいクラスに慣れて、新しいお友達ができました。そして、今日から私達1年生は、一泊二日の宿泊研修なのです。
ヒメ:「楽しみだねぇミオちゃん。ところで、忘れ物は大丈夫?」
ミオ:「大丈夫だよ、だってヒメが昨日泊り込みで準備手伝ってくれたじゃん。ありがとね。」
ヒメ:「ど、どういたしまして。そういえば、ナナちゃんとナデちゃん遅いね。」
ミオ:「そうだな、でも遅いと困るぞ、たしか班員全員集合するまでバスに乗れないんだよ。」
えー!そうだったんだ。そんなことより本当に遅いな2人とも、ちょっと心配だよ。
ミオ:「あっ来た。」
ミオちゃんの声に反応して振り向くと、ナナちゃんとナデちゃんがダッシュでこっちに向かってきていた
ナナ:「悪りぃー遅れたー!!」
撫子:「遅れてしまい、申しわけありません!!」
私達の前に着いた2人は肩で息をしている。落ち着いてから、ナデちゃんが喋る。
撫子:「はぁーはぁーはぁー、本当に申し訳ございません。奈々が寝坊してしまったらしくて、待っていたらこんな時間に。」
ナナ:「いやいやぁ、撫子もやばいと思ったら起こしに来てよー、そうすれば遅刻しなかったのに。撫子の役立たず〜。」
撫子:「私のせい!?ナナこそしっかり起きなさいよおバカ!」
ナナ:「言ったなこのおっぱい魔人め〜!!」
あわわわ、喧嘩しないでぇ。
ミオ:「とにかく!バス乗ろ、全員集まったんだから。」
ミオちゃんが2人の言い合いを遮って、バスに乗り込んだ。
ヒメ:「先生、3班全員集まりました。」
先生:「ええ、分かったわ。さぁ早く座席に座って。」
バスは、すぐに出発した。こういう行事だと、移動中が結構楽しい。なぜなら…
ナナ:「よぉ〜し!四人でババ抜きやろーぜ、1位の人が最下位になんでも命令出来るって、ルールで。」
な、なんでも命令!!これは、楽しみだよ。絶対に負けられないうーむ。
ヒメ:「ふぇ〜ん!最下位になったよ〜!」
ナナ:「ドンマイ、姫っち。だけど、1位の命令は容赦しないぞぉ!」
何されるんだろう私!?
撫子:「こら奈々、横峰さん怖がってるでしょうが、あんまり無理言っちゃダメよ。」
ナナ:「へいへい、えーとじゃあねぇ、この猫耳つけてニャーんて鳴いて。」
ナナちゃんは、なんでそんなもの持ってるんだろう。まぁいいや、このくらいならお安い御用だよ!
ヒメ:「わかった。やりましょう!」
ミオ:「あ、やるんだ。まぁそういうルールだもんな、頑張れヒメ。」
よ、よーしミオちゃんにも期待されてるしやるぞ!せーの!
「にゃ、!ニャーん…。」
は、恥ずかしい!気付いたらクラスの人全員こっち見てるよ!!
ミオ:「可愛かったよ、ヒメ。猫耳結構似合うね。」
ヒメ:「あ、ありがとう…。」
ミオちゃん…ミオちゃんのその感想が聞ければ私も恥ずかしい思いしたかいがあったよ。にへらぁ。
ナナ:「思いのほかつまんなかったな、残念。」
ヒメ:「つまらないって言われたぁ!」
自分で命令したくせに〜、ナナちゃんのばかぁ!
撫子:「まぁ、まぁ。ではもう一勝負やりましょうか。今度は、1位目指しましょう。」
第3位だったナデちゃんが慰めてくれました。そうだ、諦めないぞ今度こそこい!
ヒメ:「やったー!あがりー!」
ナナ:「私も上がりー。」
撫子:「また3位です。」
ってことは、最下位はミオちゃんだ!な、なんでも命令!ハァ〜ハァ〜。
ミオ:「うわ、あたし最下位か、って!なんでヒメはそんなに息荒いの!?無茶な命令は勘弁だぞ。」
ヒメ:「だ、大丈夫だよ、やましいことなんて考えてないよ!」
ミオ:「やましい!?え、やましい命令考えようとしてたの!?」
ど、どうしよう。いざ命令と言っても全然思い浮かばないよ!どうしようバックに何かないかなぁ…こ、此れは!
ヒメ:「じゃあ、ミオちゃん…。ポッキーゲームしよ!!!」
ミオ:「!!!??!?」
ナナ:「!?」
撫子:「!?!!?」
総員沈黙。私も言ってしまってから恥ずかしさがだんだんこみ上げてきた。これは恥ずかしい!!
ミオ:「なっ!?え、あわわ!?」
ミオちゃんが、顔を真っ赤にして動揺していた。
ヒメ:「あ、その違うの!嫌なら別の命令にす…」
ミオ:「別にいいよ。やってみよポッキーゲーム。」
私の声を遮って、喋ったミオちゃんの声は優しく、冷静だった。でも顔真っ赤のまま。
撫子:「まぁ、仲良しさんならOKですよね、きっと。」
ナナ「ひゅーひゅー、お熱いねぇ!」
ナデちゃんとナナちゃんも、背中を押してくれてるみたい、多分。
ヒメ:「じゃ、じゃあ行くね。」
私がポッキーを咥えると、ミオちゃんは静かに反対側を、咥えた。あぁ顔が近い。少しずつ、少しずつポッキーが短くなっていって…。もう少し、ミオちゃんの吐息が、もうすぐそばに感じられる。あぁキスしちゃう。
撫子:「す、すとーっぷ!!バスの中でそれ以上先はまずいです!!」
ナナ:「まぁ、お熱いのはいいけど、こんな大衆の面前でねぇ、にやにや。」
ミオちゃんと私は気付いて、バネじかけの人形のように前に向き直った。そうだよ、みんな見てたよね!は、恥ずかしい!!!
初めて、あとがきを書きます、著者の花屑百合と言います。この、小説は、私の百合妄想のはけ口として、全くもって自己中心的に文字を連ねるだけの作品です。でも、気が向いたら、是非読んでやって下さい。更新ペースは、早くて一日おき、遅くても週一ペースで頑張ろうと思っています(つまり不定期更新)。さて、今回の宿泊研修回ですが、分割してお送りします。理由としましては、私自身の根性が足らず分けて投稿しようと思った次第です。最後に、この作品への感想、酷評でも感想でも受け付けます、どうか評価してやってください。では、また次回。




