春編 プロローグ
私、横峰姫華には好きな人がいる。でもそれは普通じゃなくて、自分自身やっぱり変だって理解してる、だから最近は、一緒にいることができればいいのかなって思ってる。そんな考えを頭で廻らせていると目線の先、町で一番大きな桜の木の下に佇んでいる女の子が私の皇子様、縦山美皇。
「おはよう、ミオちゃん。今日から、高校生だねぇ。忘れ物とかない?」
そう話しかけると、ミオちゃんは、はにかんでこう言った。
「おはよう、ヒメ。うん、忘れ物はないと思うよ。ヒメは、心配性だな。」
心配性にもなるよ、だってスキな人のことだもん。とことん世話焼きたいよ。でもやっぱり伝えられないよ、この気持ちは。しゅーん。
「おーいどした、急にシュンとして?」
!?近い近い!急に顔を覗き込まないでよ!きっと私今、顔真っ赤なんだろうなと思いながら、私はなんとか答えた。
「え、べ、別に〜なんでもないよ?」
言ったものの、声がうわずってしまった。ああ、恥ずかしい。
「ふーん、まぁいいや。さっきヒメが言ったけど、今日から私達高校生だな。」
「うん、私ミオちゃんと同じ学校になれて嬉しい。ミオちゃんわ?」
そう聞くと、ミオちゃんは顔をピンク色に染めて、うつむき加減ででもはっきりと言ってくれた。
「私も、ヒメと同じ学校に一緒に登校出来て嬉しいよ。」
私の気持ちと同じような意味で言ったのかは、分からなかったけど、私の心に大輪の花が咲きました。




