表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

幻に見て

鴉が一羽 鳴いていた


飛びたいらしい


翼の折れたその鴉



鳩の落とした羽根を拾い


わたしは


その背の翼で空を駆る

暖かな日差しが、木漏れ日となって地を照らしていた。


ベリーの群生したその森の空間の地に、エルフの男がひとり、倒れている。

銀色の長い髪をしたエルフで、顔は長い前髪で見えない。

それでも、綺麗な顔立ちをしているであろうことはわかった。


アリアは彼に近づく。


そっと彼を覗きこむ。

そして、その手に握った短剣で、彼の胸を刺した。























「―――――――――っ」



聖安国の居城で、アリアは目が覚めた。


荒い呼吸のまま、自分の手を見る。

生き物を刺した感触が、いまだ鮮明に残っている。


震える手で、額に浮かんだ汗をぬ拭い、力無く立ちあがった。

そしてフラフラと、障子を開けた。


空は、夜明け前で薄暗い。銀色の月が儚く浮かんでいる。


(私の世界のようだ。…じゃあ、あの月は私か?)


そう思って、ふっと笑う。


(あの月は…昼に消えるのか)


冷や汗で濡れた身体を、ひんやりとした朝の風が優しく触ってくれる。

薄暗い空を見上げていたら、荒かった呼吸は、ようやく落ち着いてきた。

心臓はまだ、早鐘のごとく波打ってはいるが、じきにおさまるだろう。


でも、しばらくは声が出せないらしい。

数度口を開いて「あ~」と言おうとしたが、出たのは息だけだった。


しかたないなと諦めて、再び布団にもぐる。


夢を見て、声が出なくなった経験は何度もある。

三回目あたりからやってる対処法は、「寝る」だ。

じっとしていれば、いつの間にか治ってるものなのだ。





(なんだか、久しぶりだな。コレ)


こんな現象が起きたのは、聖安国の玉座に就いた時が最後だった。

あれから、幾らか月日が過ぎ去ったが、今日という日まで一度も無かった。


目を閉じて、夢に見たエルフを思い出す。


微笑んで、抱き上げてくれたエルフ。

剣を振るう姿は優美で、幼かったアリアはその円舞を見て喜んだものだ。


色々な事を教えてくれて、たくさんアリアを愛してくれた。






「剣は、殺すための道具だ。

 どれほど美しく飾りつけようが、どれほど名が知られようがそれは変わらない。


 死んだ者は生き返る術を知らない。二度と目覚めない。失った命は戻らない」


だからこそ、と、彼は続けた。


「強くあらなければならない。

 肉体がではない。こころが。


 しっかりと、目を開いていなければいけない。

 斬るべきモノを斬り、護るべきモノを護れるように」



「強くあれ」と、彼は言った。



「私は、強くなりたい。

 願わくば、世界で最も強いと云われる程に」


「何故?」


「・・・・・」


アリアは黙って、それから、真っ直ぐ彼の眼を見て言った。


「愛がために」



彼は優しく微笑み、アリアを撫でた。






「お前はこれから、もっと苦しむことになるだろう。

 その苦しみは、やがて、お前を完全たるものへと変える。


 その闇を負い、在り続ける。


 それでも、お前は立ち止まることは無いのだろうな。アリア」



「立ち止まる術など、とうの昔に忘れたよ。父様ととさま




彼は、息をついた。




「アリアはもう、充分強いよ」























やがてアリアは、すうっと目を開けた。





「私は、強くなんかないよ。父様」















「おはよう!アリア。

 今日はアルマゲドンは快晴だって。出陣は絶対ないからどっか行こうぜ」


朝食の後、実は昨日の戦いで、内臓が出るほど負傷した夜叉が、そんなことを言ってきた。


「大丈夫なの?夜叉」

「ああ。やっぱアリアの治癒術はスゴイな。かけられてすぐに治ったもん」

「う~ん。でも、安静にはしといた方がいいんじゃ?」


夜叉は、そんな言葉を綺麗に無視して、アリアの手をとった。


「行こう」


昨日の暴れっぷりからは想像もできないほどの、無邪気な笑顔。

末っ子として甘やかされてきた夜叉の、可愛らしい特徴の一つだ。


どうやら大丈夫そうなので、アリアは笑顔え頷いた。








移動魔法を発動し、アリアと夜叉は国外に出た。


出たそこは、霧で覆われている。森の中のよだ。

おおきな滝が近くにあるようで、水が落ちる音が大きく聞こえる。




アリアは慣れた様子で、階段状の岩を登って行く。

まるで、妖精の飛翔のような軽やかで美しい動きだ。

やっぱり混血でもエルフなんだなと夜叉は思う。


夜叉も、苦戦しながら登っていった。


たまに木に移って登ったり、また岩に映って登って行ったりをくり返す。

飛んだ方が絶対早いのだろうが、アリアはあえて、翼をしまって登って行く。


夜叉は、コレはいい運動だなと思っているので、何も言わない。

実は夜叉は、刀矢族にしてはエルフの如く細身で、兄と父に比べると結構ガタイは小さい。

それを補うように、刀矢族にしては珍しく強い魔力を持ってはいるが、本人はそれをコンプレックスにしているのだ。



崖を登ってちょっと。

頂上に近づくにつれ、霧はまるで、王の帰還を喜ぶように退いていった。

薄い、空の青が見える。




眼下に世界が広がった。

HAPPY ハロウィン!!




と、いうことで

『阿修羅華キャラが仮装するならコレじゃね?』祭りィィィィ!!





✝アリア・セシリア・フェアリー

天使 化け猫 お姫様? シスター

とにかく可愛い奴なら何でも可(byルカ)

やるなら化け猫がいいな~。で、お姫様って何よ?(byアリア)


✝夜叉

悪魔 化け猫 王子様? 神父

アリアとワンセットになれる奴なら何でもいい(by夜叉)

きっとなんでも似合うよ!(byドラン)


✝ロンド・スプラチェル

執事 騎士 エルフ 犬 中華服 お医者さん

とにかく役に立つ制服がいいですね(byロンド)

先生は何でも似合いますよ(byグイル)

私としては教師服をまた見たいですね(byアリア)


✝ルカ・セントルイス

悪魔 医者 悪魔 騎士 悪魔 執事 悪魔 天使 悪魔

全部捨てがたいですね。何にしましょう(byルカ)

何で各衣装の間に必ず悪魔が入ってんだ?(by夜叉)

・・・・・(byドラン)


✝ドラン

竜 犬 猫 ゴースト 鼠 カボチャ お姫様

ちょっ…何でお姫様が入ってんだ!私はオスです!(byドラン)

ツッコむとこそこ?(by夜叉)

最後の奴以外全部被りモノですか(byルカ)


✝グイル・ジャスティス

海賊 悪魔 死神 葬儀屋 ミイラ男 王子様 高杉晋助

オイ、最後のこの蝶柄の和服は何だ?仮装か?(byグイル)

なんか、包帯で左目隠せってあるけど(byアリア)

ん?未来からの輸送品って書いてありますよ(byロンド)

つか何でお前がいるんだコラ。帰れ(by夜叉)

だとコラ。やるか?(byグイル)




ちょっと、なんかこっちにも一杯きてますよ。(ルカ)

何?何?うわっ!(アリア)




『銀魂コーナー』

坂田銀時 神楽 桂小太郎 土方十四郎 沖田総悟 定春 エリザベス 坂本辰馬 高杉晋助   その他


『ワンピースコーナー』

ルフィさん ナミさん サンジさん ゾロさん ロビンさん チョッパーさん ウソップさん あと誰と誰と誰?


『ブリ―チコーナー』

一護さん ルキアさん ……あと…なんかいっぱい。


『黒執事コーナー』

セバスチャン・ミカエリス シエル・ファントムハイヴ(女装版あり) ラウ ランマオ 葬儀屋アンダーテイカー グレル・サトクリフ  その他


『ナルトコー  



もういいわァ!!どんだけ衣装きてんだ!!どっからきてんだ!(夜叉)

落ち着いてください夜叉。とりあえず…「ミライ」からきてるみたいですよ?聞いたことのない国名ですね(ルカ)

ちょっ!この「桂小太郎」さん髪長い!しかも綺麗!きゃー♡はっ!「葬儀屋」さんも…「吉田松陽」さんも…♡(アリア)

長髪の人好きですもんね。アリア(ドラン)

・・・・・・(グイル)

見てください!姫様!「セバスチャン」の奴着ました!(ルカ)

おお。執事服。羨ましい(ロンド)

姫様は是非、この「シエル(女装ver)」を!(ルカ)

うっわ。派手…(アリア)


いいからさっさと着換えろや。

次元を超えるのどんだけたいへんだと思ってんだ。


と、いうことで、(無理やり)数分後。皆、着替えました。




アリア:化け猫

(無難そうだったから)


夜叉:桂小太郎

(アリアが特に気に入ってたから)


ルカ:セバスチャン・ミカエリス

(着ている奴から自分と同じ匂いがしたから)


ドラン:真選組隊服(沖田)

(着てみたかったから)


グイル:高杉晋助

(自分と同じ匂いがしたから)


ロンド:お医者さん

(執事がよかったんですけどね、カブりたくないですし)






…まあこんな感じになりました。


皆様も、ハロウィンをお楽しみください。


have a good night♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ