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1-5 こいつも連れていく

私:

魔術師の魔法の発動体らしきものを取り外して、しっかりとロープで縛って、魔法も使えない、動きもできない状態にしよう。

何が魔法の発動体かわからない(ガルフでさえ、杖ではなくクリスタルを発動体にしているし)ので、他にマジックアイテムがないか〈センスマジック(魔力感知)〉の魔法を使って魔力のこもった物を持っていないか魔術師の全身をくまなくチェックするよ。

(※注:魔術師は魔法の発動体を使って古代語魔法を使用できるのです)



ミア:

さすがガルフ、抜かりないな!

魔法使い同士、一番怖いのは「隠し持った予備の発動体」での逆転劇やもんね。

あんたは動けない魔術師をジロリと睨み、精神を集中させたわ。


________________________________________

【古代語魔法:センスマジック(魔力感知)実行】

(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + 知力ボーナス …… 成功)


あんたの視界が切り替わり、魔力の波動が「色」として見えてきたわ。


•魔術師の全身:

1. 首筋: 皮紐で吊るされた小さな「黒い石のペンダント」がドス黒く光っとる。これがこいつの「真の発動体」や!

2.指先: 右手の薬指に、薄い魔力を帯びた「銀の指輪」があるわね。

3.ローブの裏地: 魔法のスクロール(巻物)らしき反応が1本。


「……ほう、色々隠し持っとるやないの。没収、没収、これも没収や!」


あんたはルカに指示して、そのペンダントを引っぺがし、指輪も引き抜かせたわ。

これでこいつは、ただの「口うるさい、縄で縛られたおっさん」に成り下がったわけやね。


挿絵(By みてみん)

________________________________________


魔術師は、発動体を取り上げられた瞬間にガックリと項垂れて、絞り出すような声で喋りだしたわ。


「……エリナ、だと? ……フン。娘なら石切り場の最奥……『祭壇の間』に閉じ込めてある。私の儀式が完成すれば、彼女はこの土地に眠る古代の精霊を繋ぎ止める『杭』になるはずだった……。だが、もう終わりだ。マナの供給源であるあの石を奪われた今となってはな……」


ガストンが地面に転がった「紫の石」を指差して、「これが供給源か。どうするガルフ、これ……触っても大丈夫か?」とあんたに判断を仰いどる。


【ガルフネットの状態】

•精神力: 連続の魔法行使で、少し疲れ(MP消費)が出てきたかな。「頭が少し重いな」って感覚やけど、まだ倒れるほどやない。

•戦利品: * 真の発動体(黒い石のペンダント)

o銀の指輪(未鑑定)

o魔法のスクロール(未鑑定)

o紫の石(禍々しいマナの源)


さて、ガルフ。

この魔術師を「荷物」としてガストンに担がせて石切り場へ向かう?

それとも、誰か一人を見張りに残して、あんたが先行してエリナを助けに行く?

「石の儀式」とか「古代の精霊」とか、放置しとくにはちょっと不気味な単語が並んどるで……。



私:

ここで情報を精査しないのは蛮勇を通り越したバカだからね。

銀の指輪、魔法のスクロール、紫の石を鑑定した上で、魔術師に、この数日の真相がどういう事だったのかを説明してもらおう。



ミア:

ガルフ、あんたのその「慎重さ」こそが、学院で生き残り、かつ金を稼げる魔導師の証やね!

ガストンに魔術師の首根っこを押さえつけさせたまま、あんたは戦利品を並べて、その鋭い審美眼で鑑定を始めたわ。


________________________________________

【セージ技能:アイテム鑑定判定】

(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + セージ技能ボーナス…… 大成功!)


あんたの博識ぶりが冴え渡るわ!

•銀の指輪: これは**《プロテクション(防御膜)》の指輪**やね。身につけているだけで、打撃攻撃から身を守る魔力の壁を張ってくれる。……これ、学院に売れば金貨30枚は下らんし、自分で使ってもええ「掘り出し物」や!


•魔法のスクロール: **《ライトニング(電撃魔法)》**の呪文が書き込まれとるわ。

 ……危なかったなぁ、さっきの戦闘でこれを使われてたら、文字通り黒焦げやったで。


•紫の石: これが一番厄介や。**「マナ・蓄積石」**の類やけど、不純物(死霊の残り香)が混じっとる。強引に周囲からマナを吸い上げるための装置やね。

________________________________________


【魔術師の告白:石の儀式の正体】

あんたの冷徹な尋問に、魔術師(自称:ゼノス)は諦めたように語りだしたわ。


「……あの村はな、古代の精霊が眠る『力の結節点レイライン』の上に建っておるのだ。私はあの紫の石を使い、地脈から無理やりマナを引き出そうとした。だが、それには生きた人間を『避雷針』として石切り場の祭壇に据える必要があった……」


ゼノスによれば、リザードを村に差し向けたのも、単なる脅しやなく「恐怖」という感情で村全体のマナを活性化させるためやったらしい。


「娘はまだ生きておる。だが、私が持ち込んだ『紫の石』があの祭壇に置かれたままだ。あれが周囲のマナを吸い尽くせば、石切り場全体が崩壊し、娘もろとも地底に沈むことになるだろうな……ククク……」


________________________________________

ガストンが青ざめて叫んだわ。


「なんだって!? じゃあ、早くその石を回収しに行かねえと、エリナが危ねえじゃねえか!」


ルカも必死の形相や。


「ガルフさん、指示を! 魔術師は僕がここで見張っています。ガストンさんと二人で、早く!」


【ガルフネットの状態】

•コンディション:

鑑定に集中したせいで、少しこめかみがズキズキするわね(MP消費)。


•状況:

1. 石切り場の祭壇に「紫の石」の対になる装置(あるいはもう一つの石)がある。

2. 放置すれば崩落の危険あり。

3. エリナはそこに閉じ込められとる。


ガルフ、あんたならどうする?

「崩落する前に、お宝ごと娘を回収する」のが一番の利益やけど、時間はあんまりなさそうやで。

魔術師ゼノスを連れて行く? それともルカに任せて、ガストンと二人で石切り場へ突入する?



私:

なるほど。紫の石に魔力を蓄える為にやっていたのか。

……この話だと、避雷針にする人間は娘である必要は………ないなぁ。


「いや、この魔術師のおっさんも連れて行くで。みんなでエリナを助けるんや。それからおっさん、村長に持たせた杖についても説明しーや。スットボケたらあかんで!」



ミア:

ガルフ、あんたのその「全員連行」という判断、合理的やわ! 犯人を手元に置いとけば、いざという時の「緊急解除用パスワード」として使えるもんね。

あんたに睨まれた魔術師ゼノスは、ガストンに無理やり立たされながら、忌々しそうにあの象牙の杖を睨んだわ。


「……あの杖は、単なる監視用の『目』だ。村長が私の命令に従っているか、杖を通じてマナの揺らぎを感じ取っていた。だが、それだけではない。あの杖には……緊急時に、持っている者の生命力をマナに変換して吸い上げる**『吸命の呪い』**が仕込んである。村が反抗した際、村長をそのまま生け贄にするための予備だったのだ」


「な、なんだって……!?」


とルカが絶句しとる。

ガルフ、あんたがさっさと没収して穴に埋めておかなかったら、今ごろ村長は干からびてたかもしれんし、下手をすればあんたのMP(精神力)が吸い取られてたかもしれん。

……ほんま、あんたの「がめつさ」が村長の命を救ったんやね(笑)。


________________________________________

【石切り場:入り口】

一行は、負傷した魔術師を「荷物」として引きずりながら、ついに石切り場の入り口に辿り着いたわ。

岩肌にポっかりと開いた暗い穴。

そこからは、地響きのような「ゴゴゴ……」という不気味な震動が伝わってくる。

ゼノスの言った通り、マナの暴走で地盤が歪み始めてるみたいや。


「ガルフ、明かりが要るな。

 俺が松明を出すか?

 それともあんたの魔法で……?」


ガストンが入り口の暗闇を警戒しながら、腰の袋を探っとる。

中からは、時折「助けて……」という、か細い娘の叫び声が反響して聞こえてくるわ。


【ガルフネットの状態】

•精神力:

「こめかみのズキズキ」が少し強くなってきた。


挿絵(By みてみん)


「ガルフネットは頭がクラリとした。かなり精神的に疲れたようだ。

 今日の魔法は、使えてたとしても簡単なものが1つか、2つが限度だろう」


ミアの裏判定では、あんたの精神力はもう限界に近い。

強力な攻撃魔法をぶっ放す余裕はないわ。

残りのマナを、エリナの救出(あるいは崩落阻止)に使うか、それとも自分の護身用に残すか……。

さあ、ガルフ。この崩れゆく石切り場へ、どう乗り込む?



私:

ガルフが<ライト(明り)>の魔法を使うのはリソースの無駄すぎる。が、リアリティー重視のGMだと

『松明を灯すのに火口箱から火をつける? じゃあ、30分が経過します!』!

とかやってくる場合があるのが恐ろしいところ。


すぐに火をつけられるか確認する。

もし、火をつけるのに時間がかかるようだったら、まだ魔法をそんなに使っていないルカに〈トランスファーメン(精神力貸与)タルパワー〉を使ってもらって、精神力をわけてもらってから〈ライト(明り)〉を使うよ。今は、時間が大切そうだから。



ミア:

ガルフ、あんたの「GMへの警戒心」は100点満点や! せやね、もたもた火ぃ起こしてたら「崩落に巻き込まれました、はいキャラロストやね」なんて言われかねん。


結論から言うと、ガストンは手慣れた冒険者や。火口箱(チャッカマンみたいな魔法の道具やないで!)の扱いはプロやけど、それでも暗闇で火を安定させるには1〜2分はかかる。今のこの「地響き」が鳴っとる状況やと、その1分が命取りになるかもしれんわ。


ルカはあんたの提案を聞いて、少し驚いた顔をしたけど、すぐに真剣な表情で頷いたわ。


「わ、分かりました! 僕のマナを使ってください。

 ガルフさんの知恵と魔法が、今は一番必要ですから!」


【神聖魔法:トランスファー・メン(精神力付与)タルパワー実行】

(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + 精神力ボーナス …… 成功)


ルカがガルフの肩にそっと手を置くと、温かくて清らかなマナの奔流が、あんたの枯れかけた「魔力の泉」に流れ込んできたわ。


•ガルフの状態: 精神力が大幅に回復! さっきまでの「こめかみのズキズキ」が嘘みたいに消えて、視界がパッと明るくなった感じや。これなら《ライト(明り)》どころか、もう一回 《エネルギー・ボルト(魔力の矢)》をぶっ放してもお釣りがくるで!

________________________________________

【古代語魔法:ライト(明り)実行】


「輝け、マナの灯火! 暗闇を照らせ!!」


あんたの掲げた杖(あるいは空いた手)の先に、太陽の欠片のような眩い光が灯ったわ。

石切り場のジメジメした岩肌が、一気に白日の下にさらされる。


「よし、光は確保した! 行くぞ、二人とも!」


ガストンを先頭に、あんたたちは崩れゆく石切り場の中へと突入した!


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