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4-5 ……っぶ!  げ、げほっ、ごほっ!!  お、おいやめろ、ガルフネット!  鼻が、鼻が死ぬ!!

ミア:

■夕暮れの屯所、ドブ臭い英雄たち

あなたたちは、自分たちから漂う「下水道の芳醇な香り」に道ゆく人々が鼻をつまんで避けていく中、堂々と北区の衛兵隊屯所へと乗り込みました。


屯所の入り口にいた若い衛兵が、あまりの臭いと、ガルフネットの「一 張 羅(マナ・シルクのローブ)」の汚れ具合に腰を抜かしかけます。


若い衛兵:

「う、うわあ……!

 君たち、何をしてきたんだ!?

 ど、ドブ川にでも落ちたのか?」


ガルフネット:

「……ドブ川やあらへん。

 あんたらの手に負えんかった『事件』を解決してきたんや。

 ……責任者呼びぃ。

 アタイの鼻が曲がる前に、金貨の音で癒してもらわなあかんからな」




【衛兵隊屯所・執務室】

出てきたのは、頑固そうな白髭の隊長、ブランド隊長でした。

彼は差し出された「ウェアラット・キングの耳」と、ガルフネットが没収した「ボーンフルート」を一瞥し、深く、深く溜息をつきました。


挿絵(By みてみん)


ブランド隊長:

「……ウェアラットだと?

 ただの害獣駆除のつもりだったが、まさか地下にネズミ人間の『王』が居座っていたとは。

 ……被害が大きくなる前に仕留めてくれたこと、街を代表して感謝する」



ブランド隊長は部下に合図し、ずっしりと重い皮袋を用意させました。



ガルフネット:

「地下のジャイアントラット事件、犯人はこいつやった。

 ウェアラットキング。

 討伐してきたので、まずは、これでジャイアントラットが統率をとった行動をすることはなくなるはずやで。ちょっとだけ残党がいるけどなぁ。

 ……それよりも、とんでもない事がわかったんや。まずは報酬をもらってから、続きを話そうか!」



ブランド隊長は苦笑しながら、カウンターに皮袋を置きました。



ブランド隊長:

「……わかったよ、お嬢さん。

 まずは約束の金だ。

 金貨300枚(15,000ガメル相当)、確かに。

 ……君たちの働きには、それ以上の価値があるかもしれんからな」



ガルフネットは目にも止まらぬ速さで皮袋を引き寄せ、中身を確認します。



私:

「ほら、ガストン、ルカ、それぞれ100枚ずつ。

 しっかり数えとき」


というわけで、それぞれ金貨100枚を手に入れました。



ミア:

ブランド隊長は身を乗り出し、声を低くしました。


ブランド隊長:

「……それで、『続き』とはなんだ?

 その顔、ただの事後報告じゃないな」


ルカ:

「(小声で)隊長……。

 地下の下水道の四方に、不気味な『紫の石』が配置されています。

 奴らはそれを繋ぎ合わせ、街の下を『紫の繭』に作り変えようとしていました」


ガストン:

「あいつら、『北からの使い』って奴にそそのかされてやがった。

 このままだと街ごと沈没させられるか、あるいはもっとヤバい『何か』が生まれるぜ」


ブランド隊長:

「……なんだと? 『繭』だと……?

 ……不味いな。

 最近、街のあちこちで原因不明の体調不良者が続出している。

 もしそれが地下からの『澱み』のせいだとしたら……」



ブランド隊長は顔を青くし、すぐに別の羊皮紙を取り出しました。



ブランド隊長:

「ガルフネット、君たちに頼みたい。

 これは衛兵隊の正式な追加依頼だ。

 報酬は……さらに金貨200枚を上乗せしよう。

 地下の四方に設置された『石の杭』を中和、または破壊してきてくれないか?

 ……そして可能であれば、その『北からの使い』の正体を突き止めてほしい」



ガルフネット、金貨300枚を手にした直後の「追加発注」です!

ブランド隊長は必死の形相で、あなたたちの返答を待っています。



私:

「追加の依頼かぁ。

 でもな、ウェアラット…獣憑きはとんでもない相手やん。

 ストーンサーバントやらオークやら、壁役になる魔法生物をもっと作りたいんよ。

 スクロールとかをマダムセリカの店に買い足しに行きたいんやけど。

 街の危機なんやから、セリカの店のものを安く買えるような特別な手形とか、発行してくれん?」



ミア:

■交渉の行方:衛兵隊の「お墨付き」

ブランド隊長は、あなたの「特別な手形」という要求に、少し困ったように眉を寄せ、顎ヒゲを撫でました。


ブランド隊長:

「……セリカのマダムか。

 あのアマ……いや、あの方の店はギルドの管轄も超えた独立採算でね。

 衛兵隊が直接『安くしろ』と命じるのは難しい。……だが」



彼は机の引き出しから、重厚な紋章が押された**『緊急徴用許可証』**を取り出し、一筆書き添えてあなたに差し出しました。



ブランド隊長:

「これを持っていけ。

 街の存亡に関わる調査だと、衛兵隊が公式に認めた証だ。

 ……セリカなら、これを見れば『後で衛兵隊から補填が出る』と踏んで、それなりの…

 …そうだな、2割程度は色をつけてくれるはずだ。

 それに、もし彼女が渋るようなら、

『屯所の地下牢の空き状況を隊長が気にしていた』とでも伝えてくれ」



ガストン:

「がはは!  隊長、そいつはいい。

 マダムを脅せる武器が手に入るとはな。

 ……おいガルフネット、これで『ストーン・サーバント』のスクロールでも買い占めるか?」



ルカ:

「……2割引きは大きいですね。

 ガルフネットさん、私たちの今の資金(一人100枚=5,000ガメル)と、

 さっきの戦利品を合わせれば、かなり強力な魔道具が揃えられそうです」


ブランド隊長:

「……ガルフネット、一つ忠告だ。地下の『澱み』が深まっている。

 一度風呂で身を清めるのは賛成だ。

 汚れに『負の魔力』が吸着すると、それだけで獣憑きの感染率が上がるという説もあるからな。

 ……準備が整い次第、頼むぞ」

(※注:どんだけテキトーこいて『臭いから風呂入れ』という暗喩を言ってるんだこいつって思うw)



私:

いよしゃぁぁぁぁっぁぁあ!!!!

あのボクッ娘守銭奴銭ゲバババアに一泡吹かせられる展開キター!!!


もうこれだけでめちゃくちゃ嬉しい。


こんなうれしい事をアンティークショッププリズムでおこなおうとしているのに、うちらが下水のにおいに包まれた姿で行っても「はん、安くするけど(くさ)いからはやくしな(たばこぷかー)」って、あっちのダメージにならないから、ダメだ。

相手(セリカ)にダメージを与える為に、精神的優位を保つ為にも、一旦、酔いどれ羊亭で風呂に入って着替えるわ。寝間着に。


マナシルクのローブは洗濯して干す。

明日、また着る。これしか服を持っていないから!

それまでは酔いどれ羊亭のアメニティーの寝間着姿で動き回っとくわ。

服を買うお金がもったいないから。


軽く一杯飲んでステーキを食べてから、マダムセリカのプリズムへ向かうぞーーー!!



「隊長さん、もちろん身体は洗うし、今日は休むで。

 あのババアにギャフンと言わせたらなー!

 緊急徴用許可証、本っ当に! ありがとうな!!!」


と、下水道臭いまま隊長に抱き着いてから、酔いどれ羊亭に行きましょうか。



ミア:

■【衛兵隊屯所:阿鼻叫喚の執務室】


ブランド隊長:

「……っぶ!! げ、げほっ、ごほっ!!

 お、おいやめろ、ガルフネット!

 鼻が、鼻が死ぬ!!

 ……わかった、わかったから!

 その許可証は有効だ、絶対に有効だから早く離れろ!!」


挿絵(By みてみん)



隊長は顔を真っ青(あるいは紫)にしながら、必死にあなたを剥がそうとしています。

ガストンとルカは遠巻きに「……あーあ、隊長の制服、一生あの匂い取れねえぞ」と合掌しています。



ガルフネット:

「隊長さん、もちろん身体は洗うし、今日は休むで。

 あのババアにギャフンと言わせたらなー!

 緊急徴用許可証、本っ当に!

 ありがとうな!!!」



嵐のような抱擁を残し、あなたたちは意気揚々と屯所を後にしました。

ミア:

現在のパーティの状態です:

所持金ガルフネット: 約6,834ガメル(1,834 + 5,000)

追加アイテム: 『衛兵隊の緊急徴用許可証』(セリカの店で20%OFF、または特殊な品物の購入権)

次の目標: 地下の「紫の繭」と「石の杭」の排除。

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