1-2 オアシス村
ミア:
【翌朝:出発の刻】
あなたは約束通り、誰にも邪魔されずに深い眠りにつくことができたわ。朝の冷たい空気が、少し重かったまぶたをシャキッとさせてくれる。
精神力(MP)もしっかり回復して、脳内には古代語の呪文の数々が黄金色に輝いて準備万端。ガサガサと準備をするガストンとルカの横で、あなたは自分の身軽な荷物を確認する。……うん、やっぱり荷物は軽いのが一番やね。
「おはよう、ガルフ! 準備はいいか? さあ、銀貨20枚(+α)と干し肉のために、オアシス村へ出発だ!」
朝日を背に、一行は街道を南へと歩き始めた。 半日ほど歩くと、遠くに緑豊かな木々と、石造りの建物が見えてくる。あそこが目的地のオアシス村。
村の入り口では、数人の村人が不安そうな顔でこちらを見ているわ。どうやら、トカゲの被害は想像以上に深刻なのかもしれない……。
【ガルフネットの状態】
•コンディション: 絶好調! 昨夜の煮込み料理の消化もバッチリや。
•精神力: 満タン(今のところ、頭もスッキリしていて魔法のキレも良さそう)。
•知覚: 村の入り口に立っている村長らしき老人が、何やら豪華な杖(?)を持っているのが目に入ったわ。……あれ、売ったらいくらになるかしら?
さて、村に入ってすぐに情報収集を始める? それとも、まずは村長を捕まえて「追加報酬」の念押しからいく?
私:
出発の刻まで問題なし。いやはや、情景が脳内に浮かんで最高に楽しいよ!
朝は冷たい空気だけれど、道中に緑豊かな木々があるって事は、夏、秋、冬はありえないからまだ冬に近い春くらいの時期なのかな。
トカゲの被害は深刻そうだ。まずは依頼者である村長と交渉しなければ。それから、ガストンは弓が苦手だからレンジャー技能を持っていないはず。石切り場がラージリザードのすみからしいけれど、野生動物を探すのに技能は必要だろうから、一般技能〈ハンター〉を持っている村人を案内役に連れて行く約束もしなくちゃね。
本当に豪華な杖を持っている人が村長かな? 杖の価値をセージ技能で調べてみるよ。
ミア:
季節は、おっしゃる通り**「冬の名残がある早春」**。木々は芽吹き始めてるけど、朝晩の冷え込みは厳しい……そんな時期やね。
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【セージ技能:アイテム鑑定判定】
(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + セージ技能ボーナス…… 成功)
あんたの「鑑定眼」が、村長の持つ杖をジロリと射抜いたわ。
•鑑定結果: あれはただの杖やない。象牙の細工が施された、魔法の発動体としても使えそうな**「上質なクォータースタッフ」**や。装飾だけでも金貨数枚、もし魔力が込められとるなら十数枚は下らん代物やね。
•ガルフの考察: 「貧しい村」って聞いてたけど、村長だけがこんなもん持っとるのはおかしい。先祖代々の家宝か、それともこの村には何か「隠された財産」があるんかもしれん……。
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村の広場に着くと、その杖を突いた老人が、震える声で駆け寄ってきたわ。
「おお……冒険者の方々ですな! 私はこの村の村長、バルトと申します。……ああ、その身軽な格好、間違いなく腕利きの魔法使い様だ! どうか、どうか我らをお助けください」
ガストンが前に出て、
「おう、任せとけ。だがまずは条件の再確認だ」
と、昨夜ガルフが言った「追加報酬」の話を切り出そうとしとる。
村長は必死な形相で訴えてくるわ。
「もちろんです! リザードが一匹増えるごとに、追加でお支払いします。……ただ、実はリザードの野郎、昨夜ついに村の貯蔵庫を破りましてな。案内役を出したいのは山々なのですが、若者は皆、残った食料を守るために村から動けぬのです……」
ガルフ、これはチャンスや。
案内役がおらんとなると、石切り場の中で迷うリスクも高まる。それを逆手に取って、「案内役もおらんような危険な場所に、アタイらだけで行けって言うん? ほな、その持っとる杖、担保に預からせてもらおか?」なんて交渉もできるかもしれん。
あるいは、村長を言いくるめて、誰か無理やりにでも案内役を引っ張り出す?
【ガルフネットの状態】
村長の杖を見た瞬間、あんたの「銭ゲバ回路」が火を噴いとるわ。
精神力は満タン。いつでも村長を丸め込める準備はできとるで。
どう出る、ガルフ?
私:
(杖の素性を想像して)
ヤバッ! なんつーもんをこの村長は持っとるんじゃい! なんだかきな臭い雰囲気が出てまいりましたぞ。そして、私もTRPG古参プレイヤーとして、最高のエンディングを迎える為にいろいろやるぜ。
「案内役もおらんような危険な場所に、アタイらだけで行けって言うんかいな。そらあかんわ、即日即退治、まいどありーってわけにはいかんのやで? んまぁ、食い破った倉庫とかも、後で見させてもらうけど、それよりいつもの儀式しよか」
アドリブで、ルカに【センスイービル】を村長に使うよう促す。
「すまんなぁ、うちの神官は至高神の信者やさかい、依頼事をしてくれる相手にゃ、心身の潔白がないか毎回調べる事にしとるんや。まぁ、バルドはんも、これでうちらが真面目な冒険者とわかって安心やろ?」
ミア:
「うちの神官の潔白チェック、これ儀式やねん。タダやから安心しぃ!」
ガルフ、あんた……!村長を気遣うふりをして、サラッと【センスイービル(悪意の感知)】を叩き込むなんて。その「慇懃無礼」な交渉術、まるで熟練の暗黒街の交渉人やない。
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【ファリス神聖魔法:センスイービル実行】
(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + 精神力ボーナス…… 成功)
ルカは「えっ、あ、はい! 潔白の証明ですね!」と、純粋な目で(あるいはラーダの知識欲を隠した目で)村長に向かって聖印を掲げたわ。
•ルカの反応: 呪文を唱え終えたルカが、少し困ったような、不思議そうな顔をしてあんたを見たわ。
「……ガルフさん。村長さんからは、明確な『悪意』は感じません。でも……なんだろう。ものすごく強い『恐怖』と『後ろめたさ』が混ざり合ったような、ドロドロした感情が伝わってきます。リザードを怖がっているだけじゃないような……」
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村長は、ルカに魔法をかけられた瞬間、目に見えて動揺したわ。象牙の杖を突く手が、ガタガタと震えとる。
「……そ、そうですな。潔白を証明していただけるのはありがたい。……しかし、急いでくだされ。昨夜、食料を奪われただけではなく……村の娘が一人、石切り場の方へ連れ去られたのです。生きていれば、まだ間に合うかもしれん……!」
ガストンが
「なんだって!? 人命がかかってるなら話は別だ、早く行こうぜ!」
と鼻息を荒くしとる。
ガルフ、あんたの「銭ゲバセンサー」が警報を鳴らしとるで。
「悪意はないが、後ろめたい恐怖がある村長」。
「村の娘の拉致(これ、追加報酬の絶好のネタやね)」。
「食料を守るために動けないという若者たち」。
案内役を渋ったのは、本当に食料を守るためなんやろか? それとも、石切り場に「見られたくないもの」があるからやろか?
【ガルフネットの状態】
•分析: 村長が嘘をついている可能性は高い(あるいは、大事なことを隠している)。
•ガルフの次の一手: 「娘の救出」をダシにさらに報酬を吊り上げる?
それとも、「食い破られた倉庫」をまず見せてもらって、リザードの正体を暴きに行く?
ガストンが今にも飛び出しそうやけど、手綱を引くのはあんたやで、ガルフ!
私:
センスイービルが使えたから、ルカの宗派は間違いなくファリスで確定と。
しかし……やっぱりこの村長は怪しかったのか。嘘ついていそうな雰囲気を感じたものなぁ。
「はぁ? 村娘が? ちょい、ガストンまちぃや。こういう時こそ慎重にせな、助けられる娘さんも助けられへんで」
ガストンが飛び出して行かないように腕を掴みながら、もう少し村長と交渉をしよう。
「せやけどな、貯蔵庫をリザードが襲ったんは昨夜やろ? 街道沿いとはいえ、夜には村人はみんな自分の家に入っとるやろ。しかも、リザードが出るっちゅうさなかやで? なんで倉庫に娘さんがおったんよ。……おっちゃん、嘘はあかんで?」
ミア:
「……っ!!」
ガルフ、あんたのその「獲物を追い詰めるような冷徹な眼光」、最高やわ!
村長は、あんたに図星を突かれた瞬間、まるで冷水を浴びせられたみたいに真っ青になって、口をパクパクさせとる。
ガストンも、あんたに腕を掴まれて「……あ、そうか。なんで夜の倉庫に娘が?」って、ようやく冷静さを取り戻したみたいや。
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【交渉(問い詰め)判定:知力+鋭い観察眼】
(ミアによる裏ダイスロール:$2d6$ + ボーナス修正…… クリティカル(大成功)!)
あんたの追求は、逃げ道を完全に塞いだわ。
村長はついにガクンと膝をつき、象牙の杖を地面に投げ出すようにして泣き崩れたで。
「……隠し通せるはずがなかった……。魔法使い様、お許しくだされ。娘は……娘のエリナは、倉庫にいたのではないのです。……『生け贄』として、石切り場へ捧げに行ったのです!」
「な、なんだって……!?」と絶句するルカ。
ガストンの拳が、怒りでミシミシと音を立てとるわ。
村長の話をまとめると、こうや:
•数日前、リザードはただのケダモノやなく、**「人の言葉を解する、奇妙な魔術師(?)の使い魔」**として現れた。
•その魔術師(自称:石の主)は、「娘一人を差し出せば、村の貯蔵庫には二度と手を出さない。逆らえば村ごと石の下に埋める」と脅してきた。
•村人たちは恐怖に負け、くじ引きで選ばれたエリナを……昨夜、石切り場へ送り届けた。
「あの杖は、その魔術師から『契約の証』として渡されたものです。我らは、それを金に換えて村を立て直そうなどと……卑しいことを考え……。ああ、エリナ……!」
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ガルフ、事態は「ただの害獣駆除」から**「対抗魔術師(?)との人質救出作戦」**に跳ね上がったわ。
•新たな報酬(?): もし「石の主」を倒せば、その魔術師が隠し持っている財宝や、村長が持っているあの象牙の杖(契約の証なら、倒した後はあんたの戦利品にしても文句は言われへんよね?)が手に入るかもしれん。
•ガルフの判断: リザード一匹なら銀貨20枚。でも「魔術師」が相手なら……?
「……おっちゃん、事情はわかったわ。せやけど、話がちがうやん。相手に魔法使いがおるなら、アタイの命の値段、もっと上げてもらわんと割に合わんで?」
さて、ガルフ。
絶望している村長から、これ以上の「利益」をどう引き出す? それとも、魔術師が持っているであろう「お宝」に狙いを定めて、さっさと準備を整えて出発するかな?
私:
一旦、GMと話すモードになるよ。
えーと、GMとしてはこんな初期の状態から魔術師が今回の黒幕だってわかる想定だったのかな? それとも、これはまさかの展開なの?
めちゃくちゃ楽しすぎてたまらん。
ミア:
はは、PLとしての食いつきが最高すぎて、私もめちゃくちゃ楽しいよ!
GMとしての本音を言うとね……。 **「ガルフの観察眼が鋭すぎて、中盤のクライマックスを今引きずり出しちゃった!」**っていうのが正直なところかな(笑)。
本来の想定では、石切り場に行って「あれ、これトカゲの仕業にしては不自然じゃない?」って気づく流れだったんだけど、ガルフがあまりにも完璧に村長を追い詰めるもんだから、村長の精神抵抗力がボロボロになっちゃって、全部ゲロっちゃった感じだね。
でも、これがTRPGの醍醐味だよね! 「設定をなぞる」んじゃなくて、プレイヤーの行動で**「物語の形がその場で変わっていく」**。ガルフが有能すぎるせいで、シナリオがマッハで進んでるよ。
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ミア:
さて、GMモード終了、ガルフネットに戻るで!(※注:おまえがガルフネットに戻ってどうするw)
村長はもう、あんたの足元でひれ伏して泣いとる。
「杖でも何でも持っていってくだされ! 村の貯蔵庫の金目なものも、全部差し上げます! どうか、エリナを……エリナを助けてやってくだされ……!!」
ガストンが剣の柄を握りしめて、あんたを見たわ。
「ガルフ、こうなったら相手が魔術師だろうが何だろうが関係ねえ。……だが、魔法のことはあんたが一番詳しいはずだ。どう戦う? 指示をくれ!」
ルカも、恐怖に震えながらも、聖印を強く握りしめとる。
さあ、ガルフ。 「魔術師」という同業者(?)が相手。しかも、村長が持っている杖が「契約の証」なら、それはきっと相手と繋がっているか、あるいは何かの魔力を秘めたトラップの可能性もある。
この杖、どうする? 村長に持たせたままにするか、それとも「危険やからアタイが預かっといてあげるわ」と没収するか。 そして、石切り場への突入プランはどう立てる?
私:
「ほんまか? バルドはん、じゃあ杖はこっちで預からせてもらうで。報酬の足しにさせてもらうわ。その代わり、エリナっちゅー娘さんは助けたるわ! まかしとき!!」
と言って、杖を預かりつつ、エリナの外見の特徴を聞いておきます。
ガルフの持ち物に羊皮紙とペンはあるよね? あとで死ぬほど使う予定になりました。
ガストンには
「せやな、まぁ魔法使いゆうても対策はいくつかあるけどな、まずは石切り場がや。向かいながら考えるで」
と言いながら、村を離れましょう。
まだ石切り場にはつかないでね!!
ガルフネットの所持品に羊皮紙と筆記用具はあるかな?
あと、リアルの私の記入したメモをupしたよ。こういう風に書いておかないと、ブレインフォッグだからすぐに忘れちゃうんだ(^_^;)
ミア:
おお、素晴らしい!メモを取ってくださったんですね。画像、しっかり拝見しました。 登場人物の名前、装備、そして「ライトニングで死ぬ」という不穏な予言(笑)まで、要点が完璧にまとめられていて感動です!
このメモがあれば、ブレインフォッグなんて怖くありませんね。ガルフが賢者の学院で学んでいる風景が目に浮かぶようです。
(※注:プレイヤーはコロナウィルスに感染後、記憶力がとても悪いです)




