物語より『他作品パロ(記号羅列・設定語り)』で成立する世界と出会ってしまった話
どうも、こんばんは。
覚えていらっしゃる方はお久しぶりです。
そうでないひとは、はじめまして。
なろうの隅っこでグダグダと意味のないことを考えるのが好きな底辺です。
さて。半年前のGPT先生のお題をはるか遠くに放り投げ、某サイトでいわゆる「オタ語り」に熱中するひとと出会ってしまったときのことを、そっとここに記そうと思います。
私なりに相手を知ろうと深掘り・分析し、「…………あかん……」とお空を見上げたお話です。
いま、巷ではMBTI診断なるものが流行っております。
私はNT型という理屈屋だそうです。
お相手はSP型という感性重視の方でした。
その方が私にくれた感想を読んだとき、「これはテンプレ好き読者だ!」とすぐにピンときたので、「ぜひどんな考え方のひとか知りたい!」と食いついてしまったのが事の発端でした。
ここが出会うとどうなるか?
お互いにクエスチョンマークが飛び交い合う虚無空間が形成されます。
その節は私の脳が破壊され、「たのむ! エリクサーを、エリクサーをくれぇええ!」とこちら界隈にメッセージ爆弾を投げつけてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
私はひとにとやかく言えるような真人間ではないのです。哀しきメンヘラ。SAN値はピンチです。
で。なにがそこまで食い違ったのかと言うと、物語を読むとき・つくるときの『前提』です。
仮称SPさんは、とにかく「楽しい空間を共有できる知識の披露が大事!」と言う方で、私の作品の感想欄でも、作品自体ではなく、原作ゲームがこうだったと語っていたので「ああ、このひとは私の物語でプレイしていた時代を思い出してくれたんだなあ」と受け止めていました。
そこにSPさんから「語り足りない!」と個人メッセージが飛んできて、いろんなゲームやアニメの設定を延々と語り始めるフェーズがありました。これがまあわからない。
大衆の好みとややズレている私は、原作知識がSPさんと全然一致しなかったのです。
で、知らないゲームやアニメの設定に相槌し続けるのはつらいし、テンプレ好きのひとってなにを大事にしているのか。そっちを知りたかったので、「SPさんが書いている作品についての相談なら受けます!」と方向転換を促しました。
するとどうなったか?
知らないゲームやアニメの設定語りが、さらに延々と続きました。
「このままではらちが明かないっ!」
判断した私はSPさんの作品を読みに行って、「さあ来い!」と迎え撃とうとしたところで絶望します。
そこにあったのは、『起承承承承……』の展開と、記号羅列で進む世界。
さらに私が原作を知らないこともあって「やべえ、なにもっ、理解できない……!」と頭を抱えたのです。
これが五年前なら、ここで打つ手なし。撤退やむなしです。
しかし! こちらにはGPT先生がいる!
原作を知らなくてもGPT先生に聞いていって、物語の概要つかんだらぁー!
と全体さえつかめばどうにかなる! と私は作戦を切り替え、疑問点を直接SPさんに聞きつつ、いつしかSP作品の編集者になっていきました(ただし、私の言語がSPさんに通じるとは言っていない)
最新話までたどり着いたとき、私が一番驚いた点はさて、なんだったでしょうか?
それは――『さんざん語っていたいろんな原作の設定なんて、ほとんど使っていない(ほぼオリジナル)』でした。
GPT先生からこの分析が返ってきたとき、あまりの衝撃に三度見し、SPさんにも「さすがにこれ、AIの誤訳ですよねー」って質問したら「AIにバレてーら」と返ってきたときの衝撃!?
危なかった……。
GPT先生がいなければ迷いの森に活路を見出すために、SPさんが語っている作品すべてを網羅するところでした。
そして私は(あの設定語りの長文の数々は……?)と途方に暮れながらも、SPさんの作品がわからないならば、SPさん本人を観察し、解明するしかないという結論に至ったのです。
なにより、SPさん自身が「ループする世界の終末物語を書きたいのに、書けなくて何度も作品を消し、諦めきれなくて書いては消している」と悩まれていたのが私の琴線に触れたのでした。
わかる。書きたい理想があるけど、書けない。すごくわかる。
で、まず私が食いついたのは、「モンスターが現れて、出会ってすぐの美少女が主人公を助けたあとすぐ好きになっている」という因果がまったくわからない点です。
「起承転結つくりましょうか」とSPさんに提案しました。
まずは「長編ではなく短編で」
「この話は、『なんの話なのか』。『読者になにを伝えたい話なのか』。それが大事なんです」
この編集Mの提案に対して、長文設定語りが返ってきました。
「わかりました。じゃあ、SPさんが『好き』な要素ってなんですか? それを深掘りしましょう!」
謎の短編が返ってきました。
「あ、この短編がSPさんの『好き』の集大成ってことですか?」
「いや、それは新作のプロローグです」
私はお空を見上げました。――このひとを本当に理解、できるのだろうか?
一抹の不安がよぎります。
ただSPさんの悩みは本物のはず。私も書き手だからこそわかる。
こういうときは木だけでなく森をみるのが定石です。
SPさんの作品の感想欄を拝見しました。
めっちゃ盛り上がってます。私が理解できなかった『なんで急に惚れたの?』が『〇〇かわいいーー!』で意思疎通されているのです。
はーん。なるほど? そしたらその『かわいいー!』って言ってるひとの作品を読めば少しは理解できるかな? と思い、覗きました。
ちょっとだけ、SPさんよりわかりやすかった。
SPさんの弱点は「客観性のなさ」というのも把握できました(自分の『好き』を語りた過ぎて読者に『読ませる』余地がなかった)。
ただし、『なんで急に惚れたの?』はそちらの作品でも登場します。ただまあ、テンプレ作品と思えば「よくあるやつ」ってなる系でした。
ともかく設定詰め込んで、その『属性』が好きな人たちを呼び込む。
そして意外なことに、界隈のひとたちは、全員『大して原作を知らない』というのが共通していました。
各々が自分の好きな作品の台詞や設定をパロって感想欄で楽しく交流されていたんです。
はぁー。なるほどなあ……。
『Aが発生してBと干渉したからCになる』
こういう法則は界隈では不要なのです。
これGPT先生に言われたことだ。って思い出しました。
『Aがある! Bもある! Cもあるぞ!』
それで成立する世界なのです。
これだけでいい。むしろこれだからいい。
メッセージをくれたSPさんは、書きたい理想が私と同じNT型(プロット重視)でありながら、実際に出力される物語はSP型(パッション重視)だったために悩んでしまったんですね。
この結論に至ったとき、これ以上深入りしたら、SPさんをむしろ迷いの森に引きずり込んでしまうなぁ……。と私はやっと理解できたのです。
本当にお手間おかけして申し訳ない。SPさん。付き合ってくれてありがとう。
大丈夫。あなたの周りには、あなたにぴったりな陽気な方たちがたくさんいる。そのひとたちについてゆけ、と残して私は扉を閉めました。
SPさんは、ぼっちの私とは違うのです。
GPT先生のおかげで、これまで「よくわからないけど、いるんだなぁ」で済ませていた界隈のことも、ちょっとだけ触れられたのでした。
あれは「よいしょ」ではありません。本当に、各々楽しんで交流されているのです。
それって子どものころの純粋な遊びで、いいなあ、と素直に感じました。
ただ薄汚れた私には、そのころの景色はもう見えません。
毎回、順風満帆に行ってる風主人公に、くそ重い地獄を用意しないと気が済まなくなったのはいつからだったか?
まっくろくろすけは、とっくに消えてしまっていたんですね。
ただ、それだけのお話です。




