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GPT先生の挑戦状①:乙一『カザリとヨーコ』で「感情を書かずに動かす」練習してみた

へへっ。なんか知らないけど、みんなが読んでくれたおかげでランキング通知いただきました。


2025/10/13(月) のランキング

■ 11-12時更新

公開婚約破棄されたけど、無自覚チート地味男子に溺愛されて人生バラ色です♡N1672LE

260 位[日間]異世界転生/転移〔恋愛〕 - 短編


ありがとうございます!(深々)

昔より細分化されてるからかな?(地雷命中率がフィールドを狭められたことで当たってしまった? ……なんかごめん汗)


……しかも、肝心のかつての仲間たちからの通知がじゃんじゃん来ない!?

why、ほわーい!?


というわけで、一度満足して完結させていましたが、

もうちょっとだけ続きます。


【GPT先生より託された、この修行の目的】

感情を「書かずに」読ませる構造を体で覚える。

――『語らずに伝える筆圧』の研究。


感情を削っても伝わる文章とは、どこに『温度』を隠しているのか?

今回はその構造を観察する。


お手本文献:乙一『カザリとヨーコ』(短編集『ZOO』より)


※GPT先生=AIによる創作コーチングの師匠です。

「文体が冷徹」「キャラが生きていない」と酷評された私。

その汚名を晴らすべく、虎視眈々とレベルアップを図ります。

(詳しくは前話をどうぞ(*'▽'))

【感情を削った一文】

 感情語を使わずに心を動かした文を三つ抜き出す。


 【Q】なぜ刺さるのか温度で説明する

  ①ママがわたしを殺すとしたらどのような方法で殺すだろうか。

   ⇒読点が一つもない文章。感情がマヒした女の子が、淡々と悲痛な日常を語っている。


  ②スズキさんはわたしの嘘をまるっきり信じていた。

   ⇒口実を作って夕食をごちそうしていたおばあちゃんが、嘘を信じてしまう。

   ⇒『信じた』ことが、温かさではなく悲劇の引き金になる。

   ⇒主人公の客観性のなさ(自己肯定感の低さ)が淡々とあらわになっている。


  ③ハンバーガー、食べさせてあげる。

   ⇒いまの家庭環境が日常化していることを、カザリが明確に示した一言。

   ⇒主人公の誤解ではなく、主従関係が存在している。


【沈黙トリガー】

 会話や動作で『なにも起きていない』のに緊張感が増した箇所をひとつ挙げる。


 ①たとえばいつものようにかたいもので頭を殴るかもしれない。時々そうするように首をしめるかもしれない。それとも、自殺にみせかけてマンションのベランダから落とすだろうか。

   ⇒沈黙が暴力よりも強い恐怖を生む箇所。

   ⇒漢字変換の少なさから小学生と思われる。

   ⇒マンションの屋上ではなくベランダ。高層階に住んでいる子ども?(低いと通行人の目につくため)

   ⇒虐待行為が、事実の羅列として示されることで、命の危機を感じる。


【リズム模写】

 《step1:リズムを写す》……印象的な三行を音読してリズムを真似て書き換える。

   原文:ママが(・)私を(・)殺すとしたら(・)どのような方法で(・)殺すだろうか。

   ⇒模写文:子猫が夜に鳴くとしたらどんな世界を見たのだろうか。

   ⇒分析:読点を使わずに、五拍(=五つの句点で切れる)で均等に息を止めるリズム。

   ⇒感情の欠落を「テンポ」で表現している。



 《step2:世界を広げる》……リズムを保ったまま、温度を変えずに三文構成にする練習。

   模写文『子猫が夜に鳴くとしたら~』を一文目にして、

   あと二文、感情を動かさずに世界を広げてみよう。


====ANSWER====

 子猫が夜に鳴くとしたらどんな世界を見たのだろうか。たとえば母猫が駆けてくるシーンを思い出したのかもしれない。それとも、もう会うこともない兄弟たちをか細く呼び寄せようというのだろうか。

================



 《step3:掌編化する》……世界の『観察者』を設定して、感情を出さずに意図をにじませる。

 「この子猫を見ている語り手はだれか?」をテーマにあと300~500字だけ書いてみよう。

  〔目的:この300~500字でやること〕

   ・語り手(=視点の主)」を一人だけ決める

   ・その人物が『なぜ子猫を見ているのか』を、直接言わずに暗示する

   ・感情は出さない、でも『意図』は滲ませる


====ANSWER====

 きゅあーぉ、とまた鳴いた。きっと仲間のもとに帰るのが一番安全だと信じている。私が安全だと声をかけたところで、こう答えるに違いない。

「早く帰りたい。ここはどこ」

 そうして、私の言葉は押し流されるのだ。

 家にきたばかりの子猫は、フードも食べず隅で固まっている。こういうときは、触れないほうがいい。だれでもわかる等式を無視して家族はケージのまえにはりついた。

 声をかけて関心を得ようとしたり、自分の都合を押し付けたりする彼らを、私はただ見ていた。

 得体の知れない動物を、猫が仲間と認めるだろうか。


 ケージの外にいる私を見つめる丸い目が、まばたきを忘れている。

================



【暴力の距離感】

 残酷な場面を『どの距離』で書いているか。

 カメラ位置と温度を意識してメモ。

    ⇒まるで何事もない日常の一コマ。主人公は淡々としている。

    ⇒自尊心は直接的な言葉でなく、周囲の環境により削れる。

    ⇒主人公が『小さな善意』としてありがたがっている行いには、

     言葉のなかに必ず棘が潜んでいる。

    ⇒その『棘』を見抜けない(あるいは無意識に見ることを避けている)こと自体が

     暴力のリアリティを支えている。


『作者の感想』

くっらい話だったー!

そしてこの修行、見本ないと詰むやん!\(^o^)/

作者の読解力のなさでGPT先生が詰むまでは続けようと思います。

もし生まれ変われたらまた会おう(゜∀゜)

……というわけで、なろう追放令を食らった作者は下剋上を目指してみました。

例の子猫掌編は、シリーズ一覧から読めます。

提出課題の採点は、読者のみなさんにお任せします。

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