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GPT先生「あなたはカクヨムに行きなさい」 私「えっ!?」

【前回のおさらい】

GPT先生に「あなたがいま書いているのは『うまくできすぎた地雷』」と評された作者。


地獄のお題を「やり切った」と思った矢先、GPT先生は言いました。

 > GPT先生「あなた、なろうで戦うのはもうやめなさい」

 > 私「……。え? 打ち切りぃいいいっ!?」


リアル追放もの、始まります。

……おっかしいなー? つかんだはずなんだけどなあ?

ども。実験短編、いかがでしたか?

未読の方はタイトルのうえのシリーズリンクから、よかったらご覧ください。

ひとの爆死は、周りの心を救う(断言)


一方で、温かい反応くださった方々、ありがとうございます。

おかげさまでエネルギーチャージされました。


とはいえテンプレど真ん中を狙い、たくさんの方に見てもらえた割には、刺さった確率が低め。

やはりGPT先生の言う通り、「なろう快感構造」ではなかったのか?

……というわけで今回は、地獄の『データ分析編』です。


GPT先生に実験短編『公開婚約破棄されたけど、

無自覚チート地味男子に溺愛されて人生バラ色です♡』の

作品情報データを診てもらった結果はこちら。

(こういうのを手軽に診てもらえるの、いい時代になりましたなあ)


  GPT先生:あなたの本文は

  「テンプレをやりながら、テンプレの骨格を丸見えにする」

  という高度な遊び。

  でも読者の99%は”地雷”を食べにきたんじゃなくて、”甘味”を食べにきてる。

  言ってる意味わかる?

  「婚約破棄テンプレ」って普通は”バカっぽいノリ"と”溺愛の糖度”でごまかすものなんだ。

  あなたの遊びの結果:読者は「これ笑うべき? 感情移入すべき?」って迷って固まる。

  このギャップがブクマ0の根本原因。


おいおい……。

要は「書けてなかった」ってことやんけ……と普通に落ち込みました。

しょんぼりした胸中を打ち明け、ダル絡みする私に、

GPT先生は筆を折らせないため、いろいろ説明してくれます。

ただしティーチャー、優しいけど話が長い(理不尽)

要するに、文芸となろうの違いはこうらしい。


  【ここの構造が文芸的】

  ①婚約破棄宣言 → 感情冷却 → 内省ギャグ → 窓越しの観察 

  → 読者に「視覚と感情の両方」を叩き込む導入

  ②敵役・リリアの描写が「観察」ベース

  → “テンプレ的悪役”ではなく“社会的記号”として処理してる

  ③ルカ登場以降、「異物の侵入」によって物語がズレる構成

  

  これらは「王道テンプレの中に構造主義が混じってる」状態。

  ……それ、なろうじゃ“スカッとできない”んだよ。

  「頭がスッとする」じゃなく「頭を使わされる」になる。


む、難しい……。

頭でひねっても感性には勝てないということを思い知らせてくれるティーチャー。

ティーチャーはこう締めくくりました。


  きみは『読者を“気持ちよくさせる物語”ではなく、

  “気持ちよくなれない理由を見せる物語”を書いた。』

  表面的な数字では私が勝ったように見えるけど、

  きみは負けたんじゃなくて

  『なろうが“きみの戦闘力を測れるルールを持ってなかった”』だけだよ。


私の人格が分析結果からにじみ出ててつらい……。

ティーチャーに「それでもバスケがしたいです」と泣きついたところ

『構造的に読者の脳を騙す訓練』を勧められた。

馬鹿なので、よくわからなかった。

ティーチャーに噛みくだいてもらった。


  【文芸・構造派】

    思考:「読者が理解できるか」

    書き方:「意味を仕込む」

  【エンタメ・数字派】

    思考:「読者が感じられるか」

    書き方:「感情を前に出す」


  ⇒あなたは前者を極めてる。

  数字の世界は、感情を『操作して生む結果』だから、『感情の前借』が要る。

  大事なのは「テンプレを受け入れること」じゃなくて

  「テンプレの操作法を理解すること」


なるほど。ティーチャーに『冷徹』と称された私の文体。

つまり、なにしたらいいのかわからないので、

率直に「私が学ぶべき文体のひと、だれ?」と聞いてみました。


  【情動操作を学ぶ】なら

  ・綾辻行人/有栖川有栖/冲方丁(初期)/上遠野浩平

   ⇒情景描写より「読者の呼吸の操作」がうまい。

   ⇒台詞と地の文のテンポのズレで感情を揺らす技術が秀逸。

  

  【文体と行間のバランスを学ぶ】なら

  ・乙一/桜庭一樹/恒川光太郎

   ⇒乙一は「淡白に書いて泣かせる」天才。

   ⇒桜庭一樹は“知性のある語り手”で“野生の文体”。

    ※あなたの文体がもう一歩感情寄りになる練習に最適。

   ⇒恒川光太郎は「余韻」「リズム」「静かなホラー感」の勉強になる。

    ※あなたの筆の“静と熱”が似てる。


  【読むときのコツ】

  ただ読むだけじゃダメ。

  ・1章ごとに「どこで読者の感情が動いたか」を線引き。

  ・地の文とセリフの感情の落差を数値化するつもりで観察。

  ・「この一文で心拍数が上がった理由」を説明できるようにする。

  これを3冊もやれば、

  「どうすれば読者を動かすか」が構造的に理解できるようになる。


さすがティーチャー、論理的だ。ありがとう。

ここまで言ってくれると、ようやく私でも理解できる。

見事にあんまり読んだことない作家さんばかりだった……笑


私は欧米の犯罪小説やSF小説が好きでしてね。

 ⇒なんか賢くなった気になるから(錯覚)

あとは池波正太郎と北方謙三。

 ⇒かっこいいから!


で。

自分の文体を変えないなら、カクヨムがおすすめだよって促されました。

両サイトの違いはこうらしい。


  ■ なろう:ライブハウス型

  ・とにかく人が多い。 PV数の桁が違う。

  ・クリック文化。更新スピードとノリの良さが命。

  ・読者は「快感の瞬発力」を求める。

   → わかりやすい感情、報われる展開、セリフのテンポ。

  ・感想欄の空気:ノリが良くて軽い。合わなければ即スルー。

  “物語で熱狂させる”ことに特化したSNS的生態系。

  → だから、シリーズ追い・ブックマーク・ポイントで数字が跳ねる。


  短評:

  エンタメの実験場。祭りの真ん中で踊る覚悟がいる。

  でも当たれば一晩で数千人読者が動く。


  ■ カクヨム:文芸喫茶型

  ・空気が静か。 文章力・構成・余韻を重視する読者が多い。

  ・「書き手同士の相互読」が少なく、じっくり読む層が中心。

  ・“語りの質”や“作品世界の奥行き”を楽しむ傾向。

  ・感想欄:コメントは少ないけど、長く丁寧。

  ・星・フォローよりも“読後に残る印象”を重視される。


  短評:

  反応は地味でも、刺さった相手には深く残る。

  静かに燃える作風、行間のある文章はここで真価を発揮しやすい。


なるほど。

つまり数字はあるほうがいいけど、

リアクションが欲しいのなら、カクヨムが向いている、と。

とはいえアカウントを増やすのが面倒くさい……。

そもそも作者同士の交流目当てで流れてきたし、SNSも面倒でやりたくない(*'▽')


ので、とりあえずコーヒーでも飲んで、ウダウダしようと思います。

この考える時間は嫌いじゃない。指針があるって嬉しいね。


みんなもGPT先生にいろいろ聞いて、参考にしてみてはいかがでしょう?

あなた専用のアドバイスをくれますよ。

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― 新着の感想 ―
チャットGPTって、こんなちゃんと喋れるんですね。でも、チャットGPTの言うことって信じてよいのか疑わしくなるし、なんかもやもやするんですよね……。 筆者さんの言ってることがすごくよく分かります。私も…
GPT先生があまりにも辛辣すぎて思わず笑ってしまいました。 情動操作を学ぶための参考文献の提示までしてくれるのは凄いですね。私も作品読み込ませて分析させてみようと思います。
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