なけなしのプライド
――私にはなけなしのプライドがある。
いろいろなことでズタボロになってきたプライドだが、私にはどうしても譲れないところがあるのだ。
それは、AI。
昨今、AIに関する創作について議論が交わされている。
私は、AIはそれなりに色々な場面で使用しているが、AIが生成したものをそのまま使用することはない。
レシピでも、絵でも。
小説ではほぼ使わない。誤字脱字の確認はときどきするが。
なけなしのプライドさんは叫ぶ。
――私は少しでも関与するんだ、と。
だからこそ、自分の絵を描く時も線画のみAIに頼んだ。
――こんなプライド、みなさんにはあるのだろうか……