おならの妖精 プッププップ
空の上に、黄色い国がありました。
ここは、おならの国です。
おならの子は、みんな誰かのおならの子。
黄色い子は、さっちゃんのおならの子。
茶色の子は、たかくんのおならの子。
黒色の子は、けんくんのおならの子。
おならの国には、茶色いひげをはやした神様がいます。
やさしいおじいさんの神様です。
おならの神様は、ときどき空の下をのぞきます。
すると、お肉しか食べないけんくんが、いじめられています。
「おまえのおなら くせーんだよ」
けんくんは、真っ赤な顔をして、うつむいています。
おならの神様は、おならの妖精プッププップを呼びました。
「プッププップ あの子に教えてあげるのじゃ。おならがどうしてくさくなるのかを」
「はい! 神様! 行ってきます!」
プッププップは、空の下にとびおります。
「プッププップ たのんだぞ!」
さわやかな風が、ふわりとふきぬけました。