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異世界最強アイテム  作者: kou2199
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拠点が欲しい

「ケン相談があるんだけど」

「は、なんなりと」


「この国って土地を購入することは可能なの?」俺

「残念ながら土地の権利はすべて国のものでござる、常に国境が書き換えられる時代故」

「なるほど、個人所有を主張しても無駄なわけか・・・」

「ですが身分ランク次第で借りられる土地の広さはいかようにも」

「冒険者でも可能なの?」

「御意、SとAランクの冒険者には希望すればお城持ちかつ領地が認められまする」

「すごいね」

「ちなみにS級冒険者は侯爵家と同じ身分、A級は伯爵待遇ですから城、領地持ちは当然かと」


「俺もその域まで達したいものだ」

「何を言いますかあるじの実力はすでにAランク以上です。ま今は隠してますけどね」


「そんな未来の話はともかく聞きたいのは土地を借りることが出来るかって事」

「??土地を借りてどうするのでござる?」


「土地を得ることが出来たなら家は俺が設計して思い通りにしたいのさ」俺

「なるほど・・・・しかしやめた方が無難でござる」


「なぜ?」

「多分、想像でござるがあるじの前世での経験からの家づくりかと」

「うん、それが不都合なの?」

「いらぬ警戒をされてしまいます。つまり目立ちすぎるのです」ケン

「ぐ、そうか・・・今はやめたほうが良さそうだね」


「御意、あるじいまはまだ修行中の身目立つ行動はなるべく控えるべき」

「分かったよ、ギルドとの繋がりも大事だしここは一般の家を借りた方が得だね」


「師匠、今日は物件探しでござるな、同行いたします」コトミ

「うん、ギルドの話だと今空き物件は城内に4件、城外に3件だそうだ、忙しいよ今日は」

「座標が分かれば移動魔法で瞬時です」ケン


「実は俺、前世では実家を出てから同じアパートにずっと住んでいたからなんか楽しみでさ」

「あるじ、浮かれるのはわかりますが今後の活動を考えたら重要な事ですぞ」

「師匠、今パーティメンバーは二人だけですが今後を考えたら増員は必要にござる」コトミ

「え?そうなのコトミ君だけでお腹いっぱいなのに?」

「凶悪な魔物討伐に2人と魔剣だけでは不十分です」コトミ


「あるじ、コトミの言うとおり。前回盗賊が仕掛けた罠お忘れですか」ケン

「そっか魔法とか無力化されたら頼れるのはやはり人の数って事だね」


「やはり最低でも前衛、後衛、回復役、欲を言えば後方支援とかも必要って事か」俺

「ほう、戦術とか戦略とかご存じの様ですな大賢者の知恵ですかな?」ケン

「ま、そんなところだよ」


「だが人数が多ければいいわけでもござらん」コトミ

「そうだね、お互いの信頼関係がなければ安心して戦えないね」

「怖いのは有能な敵よりも無能な味方と言うからね」俺

「さすが大賢者さまのお言葉でござるな」ケン

「いや、これはナポレオンの言葉だよ」俺


「あるじの世にも英雄はいたのですな」ケン

「うん、話すと長くなるけど俺の世界にもいろいろ英雄はいた」


「で、相談なのですが・・・」コトミ

「君の仲間を誘うって事かな?」

「ぐ、さすがは師匠」

「君や俺らが信頼出来るメンバーなら大歓迎だがなんらかの策略の上での話ならお断りだよ」

「なりませぬあるじ、コトミが一体何を欲してるのか分からないのですから」ケン


「ち、違いまする、先日の事件をさる者に話したら是非修行を付けて欲しいとのたっての願いです」

「親戚?姉妹って事?」俺

「は、実は双子の姉妹で同じ歳・・・お姉です」

「ぬぬぬ、やはり怪しい輩・・・今度は分身の術か?」ケン


「違います・・・でも姉者は剣技よりも情報収集に長けてます。必ずお役にたつ筈です」

「なぜ?俺はそっち方面に才能ないよ?」

「お戯れを・・・数々の発明品お忘れですか?」コトミ

「そりゃ職人ギルドに色々発明品卸してるけど実はみんな前世の記憶なんだよ」

「この世にない物ばかりなのですから師匠の発明品で間違いござらん」コトミ

「まあ、証明できない以上そうなるわな」俺


「あきれたな、剣技で足りずに発明まで盗む気か?」ケン

「まあまあ、いいじゃないか盗まれても全然痛くも痒くもないし」俺

「なにを暢気に・・・技術を盗まれるという事は損失と同じなのですぞ」


「いや、無理だよ、今までの発明品はすべてギルドと契約してるから利権は動かない」

「は、承知してます、姉者が学びたいのは技術を盗む事ではなく創造する能力でござる」

「うーん、それは剣技を学ぶよりも難しいと思うけどね」

「は、全て覚悟の上。それではお呼びしてよろしいのですね」


「あはは、この狭い宿に3人はきついから家きまってから呼んでね」俺


「あと、不躾なのですが・・・」

「まだなんかあるの?」

「実は父がギルドが提示してる空き物件よりも良い物件を紹介したいとの事」コトミ


「な、なりませんぞあるじ!これは明らかに陰謀でござる」ケン

「なに興奮してるんだよ心配しすぎだって」俺


「無理にとはいいませぬ、どうせなら一緒に見てはいかがとの申し出です」コトミ

「何件回るのも同じだし良い物件ならこんな有り難いことはないしね」俺

「し、しかし・・・このままではコトミ一家に籠絡されたも同じ・・」ケン

「なんじゃそれ。大丈夫、俺がちゃんと公平に判断するから」


「あるじは剣技と発明以外ではこの世のことにうといから心配でござる」


「ともかく物件巡り出発しようよ。遅くなっちゃうから」俺

「は、それではどこから見に行きましょう」ケン

「えっと一番近いのは・・・」


「師匠、父の紹介した家が一番近いですぞ」コトミ

「えっとどれどれ」タイジは地図に示されてる物件の位置を確認する


「って、用心棒さんの紹介の物件て・・・ここのとなりじゃないか!」

「は、偶然ですな」コトミ

「う、胡散臭い!絶対に陰謀だ」怒るケン

「ちょっとまてよケン、陰謀でもなんでも良いけど要は俺が気に入るかいらないかだろ?」

「た、確かに・・・しょうがないコトミ!あないせい」ケン


「偉そうに!」コトミ

「まあまあ、お二人とも仲良く頼むよ」俺


宿をでて秒・・って隣だから3歩


「おいおいなんだよこれ」ケン

元々が怪しい歓楽街に宿がある訳だが当然隣の物件もあやしい物件


「つうかちっさくない?宿の半分も大きさないけど?」俺

「とにかく中にはいってみてください」コトミ


「ガチャ、ギー」

「建て付けも悪いし建物もかなり古いぞ」文句ばかりのケン


「ふ、ケンはまったく本質を理解してないでござるな」コトミ

「な、なにをーー、事実だろうが、この家のどこに魅力があると言うのだ」


「冒険者パーティの家となると目立つ必要はないしかえって不都合でござる」

「しかし、ケンの言ったとおりここでは狭すぎる気がするよ?」俺

「実はこれは欺瞞工作・・玄関から奥に進んでみてくだされ」

「ってすぐ突き当たったしリビングともいえない狭さ(6畳程度)だけど?

「ここの壁を押すと・・・」コトミ

「バタン」180度回転した?


「なんじゃこれ・・」回転扉の向こうは広大な広間30畳以上

忍者屋敷か!


「これはほんの一部でござる。部屋の数は地下4つ、一階はこの部屋以外に厨房や納戸

そして各自個室は二階部分で合計6つございます」コトミ


「実はウチの宿を囲むようなL字構造の建物で玄関は狭いのですが中は広大なのです」

「つか、これって君の実家って感じするけど?」

「は、元でござる、今は宿の4階に引っ越しました」

「まさか俺たちの為?」俺


「いえ、この国の将来のためでござる」コトミ

「なに言ってるのか分からないけど確かに好物件には違いなさそう、で家賃は?」

「は、只でござる」コトミ


「あやしすぎる、これは明らかな陰謀でござるぞ」ケン

「いや、只ってのは多分一番高い家賃だよ。ここはお断りする」俺

「それみたことか、あるじは全て分かってるのだ」ケン

「も、申し訳ございませぬ・・・実は家賃は我が負担しようと心に決めてました」コトミ


「多分親父さんからはそれ相応の値段言われてたのだろうけどコトミ君の判断なんだね」

「は、本当の家賃を申したら断られると勝手に判断しました。申し訳ございません」

「で、いくらなの実際は?」


「は、・・・月金貨20枚でござる」コトミ

「利便性を考えたらそれでも破格だね」俺

「では次の物件に参りましょう」ケン


「いや、その必要はない、ここに決めたよ」俺

「あ、あるじ~」狼狽するケン

「多分ケンにはケンの考えもあるだろうし多分ギルドと申し合わせてる部分もあるのだろ」

「ぎょっ・・・」ケン


「だっておかしいよ初めに出された条件すらあやしかったもん」

「しょ、初手から看破されてた?」

「概要聞いただけでわかるよそんなもん」

実際にギルドから紹介された物件はどれも間取りが広く賃料が破格だったのだ

「陰謀を張り巡らせてたのはケンのほうではないか!」怒るコトミ

「ケンは良い奴だね、ウソが下手だよ。挙動不審がてにとるようだった」俺

「し、しかしこれはギルドと相談したのですが町の英雄を粗末に出来ぬとの判断」

多分に町から離れて欲しくないので先行投資部分ありとみる

「みんな気を遣いすぎなんだよ、俺は裸一貫からのし上がるつもりなんだからな」


「し、しかしあるじなぜ即断されたのでしょう」ケン

「お世話になったこの宿を守れるからに決まってる、人間感謝を忘れてはならないからね」

「し、師匠~」感涙にむせぶコトミ

なぜ上忍?の父親が住みかを与えてまで我に固執するのかも知りたいし。

「それに、ここの食堂は美味しすぎる、完全に胃袋掴まれた」俺

隣に住めば食事で不自由はしないだろう。


「確かにこの町一番の食堂なのは間違いござらん」ケン

「それと移動魔法って実は怖い悪用されたらどこに送られるか分かったもんじゃない」

「ですから移動魔法は我が管理してるのでござる」ケン

「だけど今回の様に主人に黙って自分の都合を優先するときもあるからな」

「ぐ・・・全てはあるじの利益の為なのに心外でござる」


「いや、ケンもコトミも理由はわからないけど俺をどこかに導こうとしてるよ」

「・・・・」コトミとケン言い返せない

「話戻すけどこの物件で一番の弱点は訓練場がない事かな」

「何をいいますか師匠。屋上はすべて訓練設備ですぞ」コトミ

「なるほど、そうだったんですね」俺

「実は屋上部分は宿と渡り廊下でつながってまして非常時には行き来可能

つまり宿泊客の避難も可能なのです」コトミ


「なるほど最初から綿密に計算された建物だったって訳か」


「ここならば新たなるメンバー集めも容易ですしギルドから近いので好都合です」

コトミ


「全てがそろってるね・・・なるほど読めてきた、君のお父さんもここを拠点にして・・」

「ひみつでござる」コトミ


とにかく拠点がきまった



無事拠点も決まり次すること・・・

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