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陰キャ男の娘の恋愛事情  作者: ボッチなお地蔵さん
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変化が訪れるきっかけ

皆さんこんにちは、この作品を開いてくれてありがとうございます! どうしても男の娘を書きたかったんです!皆さんも好きでしょう!? ってまぁこのように作者は頭が空っぽなので、文におかしなところがあるかもしれませんが、温かい目で読んでいただければ嬉しいです!嬉しいです!(大事なので2回言いました)

「君と出会えて本当によかった。僕は今、とても幸せだよ。」


僕(中村るい)は、キスをしようとする。

背伸びをし、相手の唇に触れる瞬間…


ピピピピピピピピピッッ!!


カチッ…


「あぁ…うるさいなぁもう…」


僕は耳障りな目覚まし時計を止めた。

ボーッとしていると、今見ていた夢の内容を思い出す。


「なんで僕はあんな夢を見ていたんだろう…彼女なんて居ないのに。いやそもそもで友達すら居ないや…」


なぜあんな夢を見ていたのか考えるが、分からなかったので着替えて一階に降りることにした。


「あっ!お兄ちゃん。もうすぐ朝ご飯出来るから席に座っといていいよ!」


一階に降りると妹の中村茜が声をかけてきた。


「分かったよ。いつもご飯作ってくれてありがとうね。」


この家は僕と茜の二人で住んでいる。父は自分が幼稚園児の時に事故で死んでしまった。母は海外に働きに行っていてこの家に住んでいない。なので家事は二人でしないといけない… 茜は中3で今年受験生だし、朝早くから起きて朝ご飯と学校で食べるお弁当を作るのは大変だと思うから料理も僕がしてあげたいんだけどな…


「茜、いつもお弁当作るの大変だと思うし、たまには僕に任せてくれてもいいんだよ。」


「大丈夫だよ、お兄ちゃん!料理するの楽しいしからね!」


「ならいいんだけど…」


「さぁ朝ご飯出来たから食べてね!」


どうやらもう朝ご飯が完成したみたい。テーブルには二人分のトースト、目玉焼き、サラダ、コーンスープが置かれていた。


「うん、いい匂いだね。美味しそう」


朝ご飯を食べて歯磨きを終えると、もう学校へ向かう時間になろうとしていた。


「じゃあね、お兄ちゃん!」


茜は僕が通っている高校と別方向にある中学校に通っているので、登校する方向は逆なんだ。

だから家の前で茜と分かれる。


―――――――――――――――


学校に到着した。そして自分のクラスに入る。

だが、誰も自分には反応せずに、友達と話をしている。

まぁこれはいつもの事なのでそのまま窓際の一番後ろの席について本を開く。


そう。僕はこのクラス、2-1で新学期から1ヶ月たった5月の今でもボッチなのだ。

まぁ前髪は鼻まであり眼鏡をかけていて、身長が低く誰にも話しかけにいかない。そりゃボッチになりますよね。


ただ僕は自分からボッチになっている。

なぜなら僕は小学校の頃に容姿でいじめを受けたことがあるからだ。今は前髪で顔を隠しているので誰も分かっていないが、僕の顔は女の子みたいな顔なんだ。身長が低く華奢なのも相まって女の子にしか見えないから、気持ち悪いと言われていた。


そんな事があったから、もうあまり人と関わりたくないので中学校からは、この格好を続けている。誰とも関わらず空気のように過ごしていたので、中学校からいじめは受けていなかった。


ガラガラッ…


「お前らぁ~ 席につけよ!」


担任が来たので、本を読むのをやめる。クラスメイト達も先生の声を聞いて、自分の席へと戻っていった。


―――――――――――――――


授業を受けて、昼食の時間になった。ご飯を食べ終わり、尿意が湧いて来たのでトイレに行くことにした。

二階のトイレより、一階のトイレの方が距離的に近いので階段を急いで走っていると…


「うぁっ!?」


階段を踏み外してしまった。


(まずい!!落ちる!!!!!)


もう駄目だと思い目をつぶっていたが、思っていたほどの痛みはやってこなかった。恐る恐る目を開けると…


目の前にイケメンの顔があった。


「え…?」


状況を把握するまでに時間がかかったが、どうやら自分は2-1で男女人気が高く、学年でも有名なイケメンの西城秀樹君の腕の中にいるようだ。


「あっ…」


西城君にお姫様抱っこをされている状態だと分かった途端、顔が赤くなった。


「大丈夫か?怪我はないか…ッッッ!??」


西城君と目があった途端、西城君が動かなくなった。声をかけても全く反応しない。

今は近くに生徒が居ないが、この状態を見られるのは恥ずかしすぎるし、速くトイレに行きたかったので「せ、西城君ありがとね!」

と言ってこの場を離れた。


漏れそうだったがトイレに間に合い、用を足したので手を洗う。チラッと鏡を見ると…

「あっ…」

前髪が横にズレていた。

もしかして西城君は僕の顔を見て気持ち悪いと思ったから動かなくなったのかな…

高校でもいじめられるのかな…

どうしよう…… とずっと悩んでいると


キーンコーンカーンコーンッ


「あっ…もう昼休み終わりか…」


結は不安な気持ちのまま教室に戻った。

自分の席に付き、廊下側の一番前の席に座っている西城へ方を見ると、西城君もこちらを向いていて目が合った。


「ッッ…!!」

西城君はすぐに目をそらしてしまった。少し顔が赤かったような気がしたが…


何なんだろうか… やっぱり僕をいじめるつもりなのだろうか…


これからどうすれば…と悩んでいたが、西城君は学校が終わり早々に帰ってしまった。校舎裏に呼ばれるかもと覚悟していたので、安心したが… ではなぜこっちをちらちら見ていたのだろうと疑問に思った。


「それより、部活に行かないと… あっいや今日休みか」


僕は美術部に所属している。ただ今日は美術部の活動は休みなので家に帰ることにした。


―――――――――――――――


「ただいま〜…」


「お兄ちゃん、おかえり!…ん?お兄ちゃん顔色が悪いけど大丈夫?」


「大丈夫だよ…」


「本当に?もしかして学校で何かあった…?」


「いや、何もなかったから」


(もしかしたらいじめられるかもしれないとは茜に言えないからね…心配かけるわけにもいかないし)


「分かった…でも何かあったら言ってね。」


「うん、分かってるよ茜」


――――――――――――――――


翌日… 今日もいつもどうり茜と朝ご飯を食べて学校に向かうため家で分かれた。


「あぁ…学校に行きたくないなぁ…」


小学校時代の事を思い出す… あのときみたいにいじめられると思うと泣きそうになる…

最悪の気分のまま学校に到着する。

クラスの扉を開けると…


「「「………」」」


誰も自分に対して反応しなかった。

西城君の方を見てみると、友達と話をしている。あれ??誰も何も言ってこないけど…心配しすぎだったのか?


結局そのまま何も起こらず授業が始まった。


―――――――――――――――


授業が終わり昼食の時間になった。


「ん?あれっ!?お弁当がない…」


茜がせっかく作ってくれたお弁当を家に忘れてきたみたいだ… しょうがないから購買でパンでも買ってくるか…


「焼きそばパンとメロンパン一つずつください」


購買でパンを買い終えたので、教室に戻ろうかと思ったが…


「たまには違うところで食べようかな」


中庭は生徒がたくさんいるので、生徒がいない玄関にあるベンチに腰掛けた。

「よし、早速食べるか!」

焼きそばパンを口の中に入れようとしたところで…  「俺も、座っていいか?」


「え…?!?」


せ、西城君!? な、なんでここにいるの…?


「い、いいけど…」


「ありがとな」

と言って西城君は僕の隣に座った。


「あ、あの…西城君はなんでここに…?」


もしかして…僕をいじめに来たつもりなのかな…?


「あ〜…いや、その、なんだ… あれだよ」


「…?」


「そ、その… 俺と友達になってくれ!」


「と、友達…!?」


ど、どういうこと!?


「今まで、中村は一人でずっといただろ。話しかけて来るなオーラ出してたし… 俺はクラスの全員と仲良くしたいからな、だから昨日のことがあって話しかけようと思ったんだよ」


「そうなんだ…」


それって本当なのかな…?僕をいじめるために騙したりしてたら…


「そ、それにな… 昨日の中村の顔が見えてな… 少し言いにくいんだけど… か、可愛いなと思ったんだよ」


「か、可愛いッッッ!?」


ぼ、僕は今まで気持ち悪いとしか言われなかったのに… 可愛いだって!?!?

顔がだんだん赤くなってきた…


「あぁ… だから… 友達になってくれないか?」


「え…?まぁいいけど…」

この状況じゃ断れないよ…


「じゃ、じゃあこれからよろしくな…」


「う、うん…」


そして西城君と一緒に昼ご飯を食べた。趣味などの事を話していたら時間がすぐに過ぎたので、いつの間にかチャイムがなっていた。


そして教室に戻り、授業を受ける。

放課後になったので僕は美術部の部室に移動する。西城君はサッカー部に所属しているので、

グラウンドに向かって出ていった。


ガラガラッ…


部室の扉を開けると、まだあまり人が来ていなかった。僕は自分の写真で撮ってきた街の景色を描いている。絵を描く準備をしたので描き始めた。


描いている途中、どこかから視線を感じたので顔を上げるが、全員真剣に絵を描いていた。

気のせいだと思い、絵を描くのに戻った。

集中していると部活終了のチャイムがなったので、絵を片付けて帰ることにした。


―――――――――――――――


下校をしている途中、今日の事を思い出していた。


西城君は僕と友達になりたいって言ってくれた…

そ、それに可愛いとも… 思い出していたら、顔が赤くなってきた。 な、なんで可愛いと言われて少し嬉しいと思っているんだ!?僕は…僕は男なんだぞ!? そ、それにまだ西城君を信用しているわけじゃない。今までそうやって友達のふりをしていじめられた事があるんだ…

もしかしたら西城君もそうかもしれない…

で、でももし西城君は本当に友達になりたいと思っているんだったら…


僕は複雑な気持ちで家に付いた。








実はこの作品はボツにしようかなと思ったんですよね。ただ捨てるのはもったいないなってことで投稿しました。いずれ次話も投稿しますのでお楽しみに!


同じ男の娘が主役の「男だけど女性VTuberを演じていたら、現実でメス落ちしてしまったお話」も投稿していますので興味があったらぜひ読んでみてください。※ちなみに世界線が違うので登場人物は変わっています。

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