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008:テーマ:師匠, サラダ油, 将棋

この前、師匠の家によばれたから遊びに行ったんだ。

昼くらいからお邪魔してて、二人で将棋を打ってたんだ。

そろそろ、お腹が空く時間になったから夕食を作ることになった。

師匠が台所に料理を作りに行ったから、リビングで待ってたら「ッダン、ッダン」って聞こえてきた。

何かあったのかと思って台所に向かうと「どうしたの?」って笑顔で聞いてきた。

特に問題なさそうだったからリビングに戻ったんだ。

そしたら、今度は「グチャッ」という音が聞こえてきた。

さすがに何かあったのかと心配になり、もう一度、台所に行くと師匠が割れた卵を見つめていた。

「卵が暴れちゃったみたい」と言い訳じみたことを言い始めた。

見かねた僕は師匠を台所から追い出すと切ってあった食材と卵を使ってチャーハンを作ろうとした。

食材を炒めようとサラダ油を探したが見つからなかったので師匠に聞くと「そんなものはない!!!」と返ってきた。

調理器具の性能に甘えて油を使わないらしい、そのままチャーハンを作った。

夕食を二人で食べているときに、対局中に気になったことを聞いてみた。

「その左手の絆創膏は料理の練習をしてくれてたんですか」と直接聞くと、

顔を赤らめながら「弟子君のためにがんばりたかったの」と言っていた。

この日から師匠の家に通うようになり、夫婦棋士として話題に上がるようになるのだった。


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