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011:忘れ物センターのシンデレラガール

夜も深くなってきてもう少しで12時になろうとしていた。

24時間対応している忘れ物センターに1人の女の子が駆けつけてきた。

「水色の携帯電話、届いてませんか」

「あー、ちょっと、待っててください」

女の子は落とした携帯を探しに来たようだ。

手元の端末で水色の携帯があるか検索してみた。

「お嬢ちゃんが落とした携帯ってどんなやつか覚えてる」

「水色のケースに入った白いスマホです」

端末に表示されている携帯一覧に女の子が探している携帯があった。

「届いているみたいだから持ってくるね。少し待っててね」

女の子にそういうと席を立ち、保管庫の方へと携帯を取りに行く。

保管庫から携帯を見つけるとそのまま受付に戻る。

「このスマホであってるかい」

「それです!!」

落としたものが見つかってうれしいのか女の子は喜んでいた。

「それじゃ、受け取り書にサインお願いできるかな」

女の子にサインを促す。

「はい、わかりました」

クルッポ、クルッポ、クルッポ

サインを書いていると12時になったのか事務所の時計が鳴り出した。

「書けました」

「しっかり書けてるね。夜も遅いから気を付けて帰るんだよ」

女の子に注意をして見送る。

少し女の子の背が伸びて大人びたように感じる。

後姿を見ても女の子ではなく大人の女性のように見える。

夜勤続きだったので徹夜かなと思い、考えるのをやめた。

次の日、交代の相手にそのことを話すと面白がってその時の監視カメラの映像を見ることになった。

すると事務所の時計が鳴ったあたりで女の子に変化が起きていたのだ。

こうして自分が体験した不思議な出来事はシンデレラガールと呼ばれることになり、この忘れ物センターの不思議話になるのだった。

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