7/50
彼女の返事
ここからが勝負だった。付き合いをしてもらえなければ何にもならない。
「これから付き合ってもらえますか?」緊張しながら彼女に聞いた。
「いいよ」彼女はそう答えてくれた。良かった。嬉しかった。
自分のすみかの電話番号のメモを手渡した。
彼女も、家の電話番号を教えてくれた。
今では、携帯電話があるが、その時は固定電話しか持っていなかった。
この当時は、紙切れで教える方法が当たり前だった。
初めてのデートの約束を取り付けた。4日後の日曜日、この場所で彼女を待つことにした。
嬉しさで気持ちがいっぱいになった。
彼女は、薄暗い道を家に向かって帰る。
車のドア越しに彼女と別れの挨拶をした。
幸せな気持ちで彼女と別れた。
国道に出て、すみかに向けて車を走らせた。
その時の嬉しかった気持ちは、今もはっきりと心に残っている。