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海が見える喫茶店
その喫茶店は、道路沿いにあるが、手前の駐車場が広めで、騒々しさは無かった。
崖に建っているその店は、海が見えることもあり、デートに利用しやすい所であった。
海が見える窓際、周りに人が座っていない席に、彼女を案内した。
おじさん宅では援護射撃の二人がいたが、これからは彼女と二人だけの会話が始まる。
あらためて彼女を見た。喫茶店の店内の明かりが、彼女を薄暗く照らした。
彼女の笑顔に引き込まれた。
お互い食事がまだなので、店員に注文をした。
軽食が中心であるが、ランチもある店だった。
いきなりバクバクというわけにもいかないので、軽食を頼んだ。
少しずつ会話を始めた。